マエケン 2年ぶり大役に“不安”!?「ないと、この世界ダメ」

[ 2014年3月28日 05:30 ]

開幕へ闘志を燃やす前田健

セ・リーグ 中日―広島

(3月28日 ナゴヤD)
 プロ野球は28日にセ・パ両リーグが同時開幕する。中日戦(ナゴヤドーム)で2年ぶり4度目の開幕投手を務める広島・前田健太投手(25)は27日、2014年シーズンに向け今まで同様の不安を口にした。ただ、これまでも克服してきており心配は無用。23年ぶり優勝に向け、新たな1年が始まる。

 絶対的エースの口から出てきたのは、意外な言葉だった。シーズンを占う大事な開幕戦のマウンドに、前田健は“不安”を抱えながら向かう。

 「不安はあります。マウンドに上がれば自信を持って投げていますが、上がるまでは毎日、不安が少しはあります」

 23年ぶり優勝を目指す赤ヘル軍団にとって、心配材料となりかねないエースのコメント。だが、前田健の言う不安は決して後ろ向きな言葉ではない。真意がある。

 「僕は不安がなくなったら終わりだと思っています。それを消せるようにいろいろ考えて、イメージして、練習して…。だから不安がないと、この世界ダメだと思う」

 球界を代表する右腕も最初から絶対的存在だったわけではない。自分の弱さに真正面から向き合い、克服できる方法を考えて努力を積み重ねることで、一歩ずつ階段を昇ってきた。だからこそ「不安」は「伸びシロ」を意味する。いまだ完成系ではない。25歳の若者は無限の成長力を武器に、新たなシーズンに臨む。

 チームの命運を双肩に背負う。開幕投手は2年ぶり4度目も「最初は嬉しかったですが、今は自分がやるものだと思っています。嬉しいではなく、できなかったら、悔しいというものになっています」と貫禄さえ漂う。

 昨年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場の影響もあり開幕3戦目が初登板。「緊張感がなかった」と証言するが、今年は違う。「みんなが緊張している。チームもファンも、球場全体がいつもと違う雰囲気を作っている」と、この緊張感が前田健にとっては心地がいい。

 特別な験かつぎもしない。前日夜に缶コーヒー、グミキャンディー、ヨーグルトなど普段の登板前と同じ甘味物をとる“ルーティン”で開幕を迎える。「自分の状態がハッキリしてない中での登板なので、自分との戦いでもあると思います」。23年ぶり優勝、2度目の沢村賞獲得、そして将来的なメジャー挑戦へ。エースの1年が幕を開ける。

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