新人マー君に審判の洗礼 厳しい判定ばかり「我慢強く投げていくことが必要」

[ 2014年3月24日 05:31 ]

<ツインズ・ヤンキース>田中(右)の投球にことごとく首を背けたケロッグ球審

オープン戦 ヤンキース5―4ツインズ

(3月22日 リーカウンティー)
 マー君、おしん投法で初勝利!ヤンキース田中将大投手(25)が22日(日本時間23日)、ツインズ戦でオープン戦3度目の先発。5回2/3を投げ、毎回の6三振を奪い5安打3失点でオープン戦初白星を挙げた。メジャー特有の新人投手に対する球審の厳しい判定にも動じず我慢の投球。過去、首位打者3度の巧打者ジョー・マウアー内野手(30)から三振を奪うなど開幕へ向けて着実なステップを踏んだ。

 田中がマウンドから視線を投げかけると、仏頂面の男が中腰に構えていた。初回無死二塁、2番・スズキへの初球は外角の厳しいコースへのスライダー。2球目も同じコース。3球目は146キロの外角直球。だが、ジェフ・ケロッグ球審は顔を邪険に背けるだけだった。その後も、微妙なコースはことごとく「ボール」と判定された。初めて浴びる球審の洗礼。しかし、田中は表情を変えることなく投げ続けた。

 「いろいろありますけど、いいところというか、厳しいところに投げなければいけないという部分もあったので…」

 6回途中で88球と球数がかさんだ理由を田中は微妙な言い回しで振り返った。打者24人に初球、ストライクは9人。3ボールカウントは6度を数えた。球審の厳しい判定への問いに「それはまあ審判によって傾向ももちろんあるでしょうし。審判どうこうで変わるというより、そこを我慢強く投げていくことが必要かと思う」と大人の対応をみせた。

 メジャーでは新人投手に対し「お手並み拝見」という、審判による厳しい洗礼が存在する。まして7年総額1億5500万ドル(約158億1000万円)の大型契約でメジャー入りした田中は格好の餌食。それでも、じっと耐えて要所を締めるマウンド度胸は田中の真骨頂でもあった。

 テーマは内角攻め。左打者へのカットボールを試すなかで、手応えもあった。巧打者マウアー斬りだ。初回、1死三塁。1―1から「いいところに投げられました」という内角への厳しいカットボールでどん詰まりの一ゴロ。3打席目の6回無死一塁。フルカウントから「あれは甘い」と振り返りながらも、内角寄りのカットボールで空振り三振を奪った。「今までそんなに投げてきていなかった球。発展途上、まだ良くなる余地を残している」とうなずいた。

 オープン戦登板は残り1試合。28日(日本時間29日)のマーリンズ戦を経て中5日で4月3日(同4日)のアストロズ戦で公式戦デビューすることが有力だ。さまざまな課題を克服する田中は「良かった点、悪かった点、毎回もちろんある。少しずつ上げていけているかなという気はしているので、またしっかりやっていきたい」と気を引き締めた。

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