巨人 あとは坂本 原監督「不満を持っているなら自分で打破しろ」

[ 2014年3月24日 07:39 ]

<巨・日>9回1死一、二塁、坂本は一飛に倒れ、またもノーヒットに終わる

オープン戦 巨人5―5日本ハム

(3月23日 東京D)
 巨人・坂本は折れたバットを見つめ首をひねった。1点差の9回に同点として迎えた1死一、二塁のサヨナラの好機。128キロの変化球にバットは根元から折れ、一飛に倒れた。

 「ボールの見え方は全然悪くないとは思いますけど…。どうして打てないかを考えて、しっかり練習で修正したい」

 初回の四球の後は4打席で凡退。上体が突っ込む形で崩されるシーンが目立った。これでオープン戦は12日のロッテ戦(QVCマリン)の安打を最後に6試合、23打席ノーヒット。首痛の阿部も5番に復帰し、開幕ベストオーダーが組まれた中で、打率・189で終えたリードオフマンの不振は深刻だ。原監督は「もし不満を持っているなら、自分で打破しないといけない。本人がどういう意識で、どう時間を使うかだ」と話した上で、この日の打順が開幕戦のオーダーとなることを示唆した。

 野手陣では橋本がこの日も3安打して開幕の中堅のポジションを手中にし、内外野を守れる藤村も打率・476と躍動。ベテランの井端、高橋由もチームを支える。選手層は厚くなっただけに、あとは坂本の状態だけが気がかりだ。

 「どこまで強くなるかという部分は予想できないが、非常に可能性を持ったチーム。一日、一試合を大事に見ながら、一歩ずつ上に上がっていけたらと思う」

 指揮官はそう語った。球団創設80周年で日本一奪回が至上命令となるシーズン。最初に打席に立つ坂本がチームに勢いを生むことはできるか。残り4日の「変わり身」にかかっている。

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