谷繁 OP戦初安打は25打席目「1本打って喜んでもらったのは1年目以来」

[ 2014年3月24日 07:35 ]

<中・楽>2回、オープン戦初安打を放ち、一塁ベース上でホッとした表情の谷繁兼任監督

オープン戦 中日4―5楽天

(3月23日 ナゴヤD)
 待ちに待った1本が最終戦で飛び出した。1―1で迎えた2回1死の第1打席、中日の谷繁が中前にクリーンヒット。兼任監督としてのオープン戦初安打は、実に25打席目という「難産」だった。

 「1年目以来ですね。オープン戦でヒット1本打ってみんなに喜んでもらったのは。ただ、自分の打撃を解説している余裕はないですよ」

 2四球はあったが、試合前まで22打数無安打。出場11試合目でのラストチャンスだった。第3打席でも左前打し、3打数2安打。場合によっては監督・谷繁が選手・谷繁のスタメン落ちなどの決断を迫られる状況になりかねなかっただけに、大きな2安打だった。

 球界7年ぶりのプレーイングマネジャー。それもバリバリの正捕手と兼任だけに、キャンプ中から自身の練習の合間に他の選手の動きのチェックをしたり、コーチ陣と協議をしたりと息つく暇がなかった。本人は「大変だとか、大変じゃないとかは皆さんに言うことじゃない。大変と言えば助けてくれるわけじゃないでしょ」と話すが、練習に専念する時間が減るのは避けられず、自身の後継者に出場機会を与えることも仕事となった。

 オープン戦は4勝10敗2分けの10位。本拠地ナゴヤドームでは5敗2分けと未勝利に終わった。この試合でも4―5の9回1死満塁のサヨナラ機をつくりながら無得点。「あそこで打ってくれれば、機能してくるんじゃないですか」。ここまでは視界良好とはいかないが、V奪回を目指す「谷繁丸」が間もなく船出する。

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