オリックス 連敗8で止めた スクイズ決勝点に森脇監督「必需品」

[ 2014年3月20日 05:30 ]

<中・オ>完封リレーで勝利し笑顔のオリックスナイン

オープン戦 オリックス3―0中日

(3月19日 ナゴヤD)
 「地味な試合だったね」と森脇監督は切り出した。両軍ともに6安打ずつの投手戦。しかも、均衡を破り、決勝点となったのは、今季のオリックスを象徴するであろうスクイズだった。

 5回開始前、チームはベンチ前で円陣を組んだ。4回まで左腕・岡田の前にわずか1安打。狙い球を絞る攻略法を確認したナインは、1死からT―岡田、山本の連打で一、三塁の好機をつくる。すると、8番・伊藤はすかさず初球をセーフティースクイズ。もぎ取った1点を「去年、スクイズを決められなかったので、キャンプで練習してきた。これが下位打線の役割なので」と喜んだ。

 昨年は貧打に泣いた。チーム打率・2559、チーム総得点513はともにリーグ最下位で、得点力アップは今季の課題だった。スクイズでの決勝点に、森脇監督は「1点を取るには必需品。本番でも必要なプレーだ。うちの持ち味を出せた」と納得顔。本番を想定した中での成功だけに、大きな手応えを感じていたようだ。

 引き分けを挟み、8連敗中だったが、3―0の完封勝ちで、6日のヤクルト戦以来、13日ぶりの白星。指揮官は「(勝ったことに)特別なコメントは用意していない」と表情を変えなかった。オープン戦で勝つためにスクイズをしたわけではない…が真意だが、シーズンは別だ。想定できる連敗脱出方法の1つがスクイズで、今季は小技で活路を見いだすつもりだ。

 伊藤は「8連敗もしていたので悔しかった」と、捕手として責任を感じていたようだが、これで再出発。残り3試合で、いよいよ開幕へ総仕上げにかかる。

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2014年3月20日のニュース