池田 初戦相手は海南 主将同士は前日同部屋「気まずいです」

[ 2014年3月15日 05:30 ]

池田・三宅(左)と海南・矢須は、健闘を誓いガッツポーズ

 第86回選抜高校野球大会(21日から12日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が14日、毎日新聞大阪本社オーバルホールで開かれた。27年ぶり出場の池田(徳島)は、21世紀枠で同じく27年ぶり出場の海南(和歌山)と対戦。また、都立勢としてはセンバツ初出場となる都小山台は、4年連続6度目出場の履正社(大阪)との対戦が決まった。

 復活の春にふさわしい舞台が整った。池田の初戦の相手は海南に決定。ともに27年ぶりの出場で、出場回数は池田の8度に対し、海南は17度目。オールドファンにはたまらないカードだが、前日の宿舎で海南の矢須主将と同部屋だったという三宅主将は「昨夜仲良くなったばかりなのに、気まずいです」と苦笑いを浮かべた。

 昨秋の公式戦打率・254は出場32校中、31番目。かつて故蔦文也監督がつくり上げた「やまびこ打線」で甲子園を席巻した当時とは対照的なチームだが、今月の練習試合は5連勝中。「蔦先生の野球は根強く残っています。気持ちで攻める、第一ストライクから振っていく、ミスを恐れない。池田の伝統として引き継いでいかないと」。岡田康志監督は、あらためて蔦イズムの重要性を口にした。

 「レジェンドOB」も現部員に魂を注いだ。部員11人ながら74年のセンバツで準優勝し、「さわやかイレブン」と称された当時の主将でOB会長の森本(旧姓上浦)秀明さん(57)や、82年夏、83年春に夏春連覇を達成した際の主将・江上光治氏(48)らが、2月下旬からノッカーとして部員を鍛えた。

 出場決定後、全国各地からファンが池田町を訪れている。「年配の方が練習を見に来て激励してくれる。力になります」と指揮官。第2日の第2試合は、最後に優勝した86年春と同じスタートだ。故蔦監督が「大海」と形容した甲子園に胸を張っていざ乗り込む。

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2014年3月15日のニュース