レジェンド葛西 3・29札幌ドーム始球式で“魔球”宣言

[ 2014年3月14日 15:37 ]

ノルディックスキー・ジャンプの葛西

 ソチ五輪の男子ジャンプラージヒルで銀メダル、団体で銅メダルを獲得した葛西紀明(41=土屋ホーム)が3月29日、日本ハムの開幕第2戦、オリックス戦(札幌ドーム)で始球式を務めることが発表された。

 始球式と言っても、北海道出身の葛西を祝福する式典ともなる。まず、大型ビジョンで葛西のVTRが流され、花束贈呈のあと葛西がメッセージを述べてから、始球式を行う。場内で葛西の実使用アイテムの展示も予定されている。

 葛西は「岡部さんや伊東大貴、沙羅ちゃんがすでに始球式をしていて、僕も4、5年前からずーっと投げたかった。やっとそのチャンスが来たので楽しみにしています。大観衆の前でのピッチングは多分オリンピック並みに緊張すると思いますが、デットボールだけは避けたいですね」としながらも「岡部さんや大貴はストレートを投げたみたいなので、変化球か魔球を投げたい!!」と“予告”も。さらに「当日は満員になるくらい札幌ドームに足を運んでいただきたいですし、今後はジャンプ台にもぜひ沢山の方々に見に来てほしいと思っています!」とPRしている。

 北海道・下川町出身の葛西は幼少の頃、野球チームに所属し投手を務めていたこともある。今でも練習の合間にキャッチボールを行うなどしており、過去には札幌ドームで日本ハム戦を何度も観戦するなど野球好きで知られる。日本ハムのレジェンド、41歳の稲葉とはゴルフをともにラウンドするなど親交も深く、ソチ五輪直前の1月、国内大会に出場した際は栗山監督から「五輪でたくさんメダルを獲って札幌ドームの始球式に来てほしい」などとラブコールも送られていた。

 稲葉も「オリンピックで感動させてもらった上に、ファイターズのオファーを受けてくれたことを本当にうれしく思います。何事にも妥協せず真剣に取り組む姿には、競技の垣根を越えて刺激を受けています。どんな球を投げるのか、ファンの皆さんのみならず、自分たち選手一同も楽しみにしています」とコメント。

 また、栗山監督も「心から来ていただきたかったので、札幌ドームでまたお会いできると思うと、今から胸が躍ります。ファイターズからも10年、20年と経っていく中で『レジェンド』と呼ばれるような選手が出てきてほしいですし、選手たちにはこの機会に何か一つでも多くのことを感じ取ってもらいたいですね。大舞台で発揮された力を授けていただき、チームとして開幕からしっかり前に進んでいきたいと思います」と再会と“葛西効果”を楽しみにしている。

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2014年3月14日のニュース