中畑監督 三浦兼任コーチに珍指令「開幕ローテ自分で決めろ」

[ 2014年3月14日 05:53 ]

DeNA・中畑監督(右)と談笑するヤクルトの小川監督

 自分を入れるのか、それとも外すのか。三浦にとっては、まさに究極の選択だ。DeNAの激しい先発枠争い。中畑監督は当落線上のベテラン右腕に前代未聞の珍指令を下した。「(開幕ローテーションは)コーチ兼任のおまえが決めろ!」。

 三嶋、久保ら5人は決定した。残り1枠を目指す三浦は11日のイースタン教育リーグ巨人戦(ジャイアンツ球場)で4回11安打5失点と大炎上。指揮官の掲げた5回2失点のノルマをクリアできず、4年ぶりに開幕先発ローテーションから外れる危機に直面している。だが、先発候補の井納が8日のソフトバンク戦(横浜)で打球の直撃を受け、右膝を打撲。15日のイースタン・ヤクルト戦(戸田)で登板するが、内容次第では16日のオリックス戦(横浜)に登板する三浦にもチャンスが巡ってくる。

 井納か三浦かのファイナルアンサー。指揮官は16日の三浦に関しては5回3失点をノルマに設定したものの、「決めるのは監督の仕事。でも俺はあいつに決めさせる。投手コーチという肩書をつけたことで、どっち(先発に入ること)がチームにプラスか判断してくれる」と全権委任の構えだ。

 三浦にもプライドがある。昨季チームトップの9勝。コーチ兼任が決まり、キャンプ中も三嶋、井納ら若手に助言を惜しまなかったのも己の力に自信があるからこそ。「若手に負けるつもりはない。チームが強くなるためにも俺を超えてみろって感じやね」と余裕すら漂わせていた。ラストチャンスでは、自分自身にアピールし、「先発、オレ」を宣言する。

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2014年3月14日のニュース