岸 進化スライダーで昨季開幕戦雪辱を

[ 2014年3月14日 05:30 ]

<日・西>3回を投げ終え、ベンチに戻る岸

オープン戦 西武0―1日本ハム

(3月13日 札幌D)
 収穫の1球だ。0―0の4回無死一塁。西武・岸は4番・中田に得意のカーブではなく、129キロのスライダーを使った。三ゴロ併殺。「スライダーをきっちり投げることができたのは大きい」と手応えを口にした。

 開幕投手に決まっている右腕は、5回を5安打無失点と万全の仕上がり。前回6日の中日戦(小牧)でも、左打者に対して意図的にスライダーを多めに投じた。キャンプで磨いてきた球種。「昨季はあまり投げなかった。そこそこ使えるようになってきた」。この日は中田ら右打者に外角にも内角にも投じた。100キロから110キロ台のカーブに加え、速い変化球が武器になりつつある。

 昨季は自身初の開幕投手を務めた。相手はこの日と同じ日本ハム。6回を投げ、8安打4失点で敗戦投手となった。「もうあのようなことは繰り返したくない」。昨秋キャンプで伊原監督から開幕投手を通達されてから、雪辱に燃えている。投げ合った相手も開幕投手の吉川で、先に点を奪われることはなかった。

 岸にとって今季初のナイトゲームでもあった。キャンプ中は午前7時に起床していたが、前夜は「ナイター調整」で午前1時まで夜更かし。それでも午前8時に目が覚めてしまったというが、必死に二度寝をして午前10時半まで睡眠を取った。28日の楽天との開幕戦(西武ドーム)もナイター。睡眠時間もシミュレーションしていた。

 シーズンへ向け、課題も見えた。昨季の開幕戦では、大谷に2安打されプロ初打点も許した。この日も2安打を許し「相性が良くないので、しっかり対策を練りたい」と言った。開幕までは残り1試合の登板が予定されている。「あんまり気負いすぎずに普通にやっていけたらいい」と、自然体で本番を迎える。

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2014年3月14日のニュース