新・代打の神様や!関本の決勝弾で虎OP戦初勝利!

[ 2014年3月12日 05:30 ]

オープン戦<神・D>8回1死、左中間に勝ち越しソロを放つ関本

オープン戦 阪神3―2DeNA

(3月11日 甲子園)
 新・代打の神様弾だ!阪神の関本賢太郎内野手(35)が11日のDeNA戦(甲子園)でチームに待望のオープン戦初勝利を呼び込んだ。同点の8回1死から代打出場すると左中間に決勝ソロ。連敗を「7」でストップさせた。昨年限りで桧山進次郎氏が現役引退したが、試合終盤に頼れる切り札はまだここにもいる。

 白球をとらえたのは決してバットの芯ではなかった。それでも左中間への打球はぐんぐん加速。1―1で迎えた8回1死で、代打・関本が、加賀美の初球135キロ外角直球を決勝弾にした。

 「だいぶん(バットの)先だった。だから入るとは思わなかった」

 ベースを一周してベンチ前に戻ってもチームメートと控え目なハイタッチ。昨年、ムードを盛り上げた「グラティ」は控えられた。それでも直前に追いつかれ、7連敗中のチームに暗い影を落としかけていただけに価値ある1号。新・代打の神様として認知される一発で、チームに待望のオープン戦初勝利を呼び込んだ。

 8日の日本ハム戦(甲子園)でタイムリーとなる三塁内野安打を放っており、オープン戦代打では2打数2安打の2打点。「オープン戦やけど感触は良い。この時期にしては珍しく絶好調やね」と声も弾んだ。

 18年目を迎え、打撃フォームの改造に着手していた。低い位置で構えていたバットのグリップを、やや高くに変更。さらにインパクトまで最短距離の軌道を求めたため、バットを寝かせた。出場機会も減った昨季は年間に12安打しか打てず、打率も・279。本塁打はゼロだった。技術のレベルアップと並行して、意識改革にも踏み切っており、ここまでレギュラー奪取を言い続けている。キャンプは安芸スタートだったが、代打業を目指すのではなく、スタメンでの試合出場を目標に持ち続けてきた。

 「(打ち方は)ムダな部分をなくした。去年と同じような結果では納得できない。(いつもはフォームも)迷うけど(今年は)ずっと同じ形で来ている」。2軍の教育リーグでは4試合に出場して8打数5安打の打率・625と若い選手に格の違いを見せつけてきた。

 しかし和田監督からは、本人の希望通りとはいかない代打の切り札として期待されているもよう。「とっておきというかね。ここ一番で出てくる選手」。勝負強い打撃で神様として、あがめられた桧山が昨季限りで現役を引退しており、生え抜き野手最年長となった背番号3が後任…は逆らえない流れなのか。それでも、V奪回にベンチには絶対に必要な戦力であることは間違いない。

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2014年3月12日のニュース