日本製紙「石巻力」で金星!4打点の伊東「生きる希望を」

[ 2014年3月12日 05:30 ]

<日本製紙石巻・JX-ENEOS>初回2死一塁、右越え2ランを放つ日本製紙石巻・伊東

全国社会人野球 第69回東京スポニチ大会予選リーグDブロック 日本製紙石巻6―0JX―ENEOS

(3月11日 大田)
 3会場で予選リーグ戦8試合が行われた。大田では、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市に本拠を置く日本製紙石巻が、JX―ENEOSを6―0で撃破。伊東亮大外野手(24)が右越え2ランを含む3安打4打点、4番・山木正博内野手(29)が決勝打を放った。12日もリーグ戦8試合が行われ、決勝トーナメントに進出する4チームが決まる。
【試合結果】

 照明に照らされた日本製紙石巻ナインが、引き締まった表情で整列した。震災から3年の日に、都市対抗2連覇中のJX―ENEOSを下した。今季からチームの指揮を執る伊藤大造監督は「いいゲームをしてくれた選手に感謝したい」と、しみじみ言った。

 打線は3回までに6点を奪い投げては先発・佐々木が5安打で完封した。初回2死三塁から先制の右前打を放った4番・山木は「野球をやらせてもらえる喜びを感じながらプレーした」と振り返った。3年前はスポニチ大会準決勝敗戦後、八王子市内のホテルで地震に遭った。約1カ月後に石巻に戻ったナインは泥をかき、がれきの撤去も率先して行った。野球部の活動再開には2カ月を要した。

 スタンドには綾夫人(29)が2歳になる実来(みく)ちゃんと声援を送っていた。震災の翌年3月9日生まれ。綾さんは「3・9で“サンキュー”。いろいろな方にありがとうという気持ちを持っていられるように」と、感謝の思いを込めて命名したという。

 今季、野球部のスローガンは「石巻力」。市民とともに戦うという意味だ。この日の試合前には、球場の外で1分間の黙とうをささげた。初回に2ランを放つなど4打点を挙げた伊東は「犠牲になった人に恥じないように生きる。そして、生きる希望を与えていく」。野球を通して復興を担う決意を、あらためて口にした。

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