巨人・宮国 耐えて4回2失点 開幕ローテ入りアピール

[ 2014年3月11日 05:30 ]

<巨・神>背番号14を背負って力投する宮国

オープン戦 巨人7―6阪神

(3月10日 伊勢)
 雪にも寒風にも負けなかった。巨人先発の宮国が4回で6安打を許したものの、2失点(自責点1)にまとめ、開幕ローテーション入りへ前進した。

 「いいところも悪いところもあったが、感覚としては良かった」

 初回2死一、二塁から新井良に右前打を許して先制されたが、2回以降は走者のいない場面でもセットポジションからの投球を試し、制球を安定させた。「阿部さんから“セットからも投げてみろ”と言われた」とフォームバランスを意識して修正した。

 試合は巨人の4回の攻撃中に、突如の降雪でグラウンドが真っ白となり、午後2時15分から10分間中断した。伊勢市の午後2時時点での気温は3・2度まで下がった。初回から強風も吹きすさび、厳しい環境での登板。それでも粘り、川口投手コーチも「(前回から)中5日でしっかりピッチングができた。体の弱さもあった子だけどね」と評価。開幕ローテーションは菅野、内海、大竹、杉内までは固まったが、5番手以降をセドン、若手投手で争う中、同コーチは「5、6番手に食い込む可能性がある」と続けた。

 沢村栄治氏が1934年11月20日にルース、ゲーリッグらの全米チーム相手に9奪三振を奪ったのは京都商時代の17歳9カ月。宮国は19歳だった2012年3月25日の親善試合・アスレチックス戦(東京ドーム)で5回を投げて9三振を奪った。日米野球を含め、来日したメジャーチームから10代で三振の山を築いた2人。背番号14を背負ってこの日に先発したのも導かれた運命だった。

 「今年は1年間通して活躍したい」。昨季は20歳で開幕投手を任された右腕は、「沢村賞」に輝く投手に成長する可能性を十分に秘めている。

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