松商学園、夏の甲子園絶望 部内暴力で半年間の対外試合禁止処分

[ 2014年3月4日 16:58 ]

 日本学生野球協会は4日、審査室会議で高校12件と大学1件の処分を決め、高校では部内暴力があった松商学園(長野)を2月13日から6カ月間の対外試合禁止処分とした。春夏合わせて50度の甲子園大会出場を誇る同校は夏の長野大会参加が不可能となり、8月の全国高校選手権大会への道を断たれた。

 同協会によると、昨年5月から8月にかけて2年生6人が練習態度や部の規則違反を注意する名目で1年生6人に寮内で暴力を振るった。昨年12月に発覚したが、県高野連への報告がことし2月に遅れた。同協会は複数の部員による暴力が常態化していたことを問題視した。

 田方農(静岡)も、一昨年7月からことし1月にかけて複数の2年生部員が同級生部員らに日常的に暴力を振るったなどとして、6カ月の対外試合禁止処分とした。

 部内暴力を長期間にわたり放置した松原(東京)の部長兼監督と、部員への暴力や暴言が著しかった東濃実(岐阜)の監督は、ともに1年間の謹慎処分にした。

 ▼対外試合禁止処分を受けた高校の処分期間と理由は次の通り。

 大竹(広島)1月15日~2月14日=部員の窃盗▽太成学院大高(大阪)1月30日~7月11日=部員の部内暴力、喫煙▽田方農(静岡)2月9日~8月8日=部員の部内暴力▽国東高双国(大分)=2月5日~5月4日=部員の部内暴力▽松商学園(長野)2月13日~8月12日=部員の部内暴力、部員の自転車修理代金未払い、自転車無断使用

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2014年3月4日のニュース