“キャンプMVP”新井 三塁起用も 4戦11の9で指揮官“色気”

[ 2014年2月27日 05:30 ]

監督から今キャンプMVPに選ばれた新井は三塁でノックを受ける

 阪神は26日、沖縄県宜野座村での春季キャンプを打ち上げた。和田監督はMVPに実戦4試合で計11打数9安打と爆発した新井貴浩内野手(37)を選出した。「4番・一塁」を任せる予定だった新外国人マウロ・ゴメス内野手(29)が、右足の張りなどを理由に予定していた実戦を回避するなど出遅れている。そんな中での和製大砲復活は心強い。指揮官は「オプションが増える」と新井の「三塁」起用も示唆した。

 フリー打撃中、キャンプを総括するべく和田監督が三塁ベンチ前に姿を現した。「MVPは」と報道陣に問われた指揮官は「お兄ちゃん」と即答。時を同じくして、グラウンドにはさーっと霧雨が降り注いだ。まるで新井を祝福する、歓喜のシャワーのようだ。

 「ちょっと恥ずかしいけどね。しっかり動けている。体のキレもいい。ケガなく(練習)制限することもなくやれたのが一番です」

 照れ笑いを浮かべる新井。だが、当然と言えば当然だ。新戦力でも若手でもない。この26日間で最も目立ち、その順調な調整ぶりを見せつけた。

 シートノックでも積極的に声を出し、二塁を守る西岡と何度も軽妙なやりとりを披露。ゴメスの実戦出場のメドが立たないからこそ、その存在感は一層際立つ。

 「コンディションはここ数年で一番いい。自分の感覚もいいけど、周りからそう(状態がいい)言われるのも大事」

 これだけ調子がいいと、指揮官もさまざまな思いを巡らせる。「新井が元気でいてくれると…」と前置きした上で、シーズンを勝ち抜く上で新たな布陣も口にする。

 「オプションが増えてくる。二の手、三の手とね。(三塁?)それも含めてね」

 事実、新井は今キャンプ、ファーストミットを内野用グラブに持ち替えて守備練習を行っている。当然、現状ではゴメスと「一塁」を争う図式に変わりはない。ただ、試合に出られるならどこでも、という渇望が、背番号25を突き動かしている。もし弟の良太に、今成にアクシデントがあれば、いや、チームが求めるなら―。「しっかり力を入れてやってくれた。何かあればできる、というところまできた」。37歳が栄冠へ導くために行った危機管理が、和田監督もうれしかった。

 「結果が出せるようにやっていきます」

 「3・28」への針は動いた。新井のやることは、ただひたすらに快音を響かせ続けることだけ。その積み重ねが、必ず猛虎を9年ぶりの栄冠に導く。沖縄で自信と手応えをつかんだはずだ。

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