大和、ディレードスチール決めた!和田監督も感心「レベル高い」

[ 2014年2月24日 07:41 ]

<神・中>5回2死一塁、大和は二盗を決める

オープン戦 阪神2-4中日

(2月23日 北谷)
 新たな可能性を感じさせるには十分なワンプレーだった。5回2死一塁。阪神・大和が伊藤隼の2球目に、走者の大和が二盗を成功させた。とはいえ、単なる盗塁ではない。大和が試みたのは、大胆にもディレードスチールだった。

 「あれだけクイックが速かったら、盗塁は難しい。いろいろ試してやっていきたい」

 マウンドにいた2年目右腕・若松にすれば、クイックモーションで一塁にくぎ付けとしたはずだった。大和は本塁に向けた投球動作と同時に走り出す通常の盗塁と違い、タイミングを遅らせて捕手・松井雅が捕球する直前にスタート。一気に加速し、間一髪のタイミングで滑り込んだ。今春の実戦7試合目にして決めた初盗塁。その高度なテクニックに舌を巻いたのが、和田監督だった。

 「普通のスチールだけじゃないよね。ああいうことができれば、盗塁の数が増えてくる。相手を油断させておいてね。走塁に関してレベルが高い。いろんなことを考えてやっているのが、こちらにも伝わってくる」

 並々ならぬ決意を持ってのシーズンインだ。昨季盗塁はチームトップの数とはいえ19止まり。右手骨折による途中離脱が痛恨ながら、大和自身にとっても不満の残る内容だった。1月は自ら志願し、西岡と合同練習。ロッテ時代に盗塁王を獲得した経験を、惜しみなく伝えられていた。今季、目標として公言するのは40盗塁。昨年の倍以上だが、覚悟の一端を感じさせた二盗だった。

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2014年2月24日のニュース