新4番候補ゴメスまたドタキャン…「足に張り」病院直行も異常なし

[ 2014年2月24日 06:30 ]

阪神・ゴメスは打撃練習中、うつむきながらベンチに引き揚げる

 えっ!また、延期~?23日に中日とのオープン戦(北谷)出場が予定されていた阪神の新外国人マウロ・ゴメス内野手(29)が、急きょ出場を取りやめた。試合前の全体練習に参加した後、足の張りを訴えて病院へ。検査で異常は認められなかったが、20日の紅白戦に続く直前回避に、和田豊監督(51)をはじめとする首脳陣も困惑の色を浮かべた。

 待望の虎デビューはまたもお預けとなった。ここ数年、4番不在に泣いた阪神が、やっとの思いで獲得したゴメス。注目の来日初実戦に首脳陣の胸も高鳴ったが、何と試合開始を待たずに球場を去ってしまった。4番候補の身に、一体何が起こったのか…。キャンプ地には似つかわしくない不穏な空気が漂ったが、試合後に和田監督が発した経過報告は拍子抜けさせられるものだった。

 「昨日(22日)4打席シートに立って、ノックも受けて。足が少し張っているということだった。(部位は)全体的にね」

 表情に、困惑の色が交ざった。ゴメスは北谷球場で行われた試合前練習には参加。フリー打撃や走塁をこなし、明らかな異変は見受けられなかった。その後に足の張りを訴えたため、急きょ沖縄県内の病院へ。診断結果が、また謎を深めた。

 「検査はしたけど何もないということなので、あとは様子を見ながらやっていく」

 経緯が経緯だけに、和田監督も慎重に言葉を選ばざるを得ない。前日22日は広島とオープン戦を戦ったチーム本隊から離れ、宜野座球場で練習。シート打撃を4打席こなし、実戦感覚を養ったはずだった。現に、前日の練習終了後には「出られたら2打席、打ちたいと思っている。ボールを見てしっかり準備する段階に来ている」とコメント。中日戦は「4番・DH」として、2打席を予定されていたのだった。

 試合出場延期は、これが2度目となる。1月27日に誕生した長女の体調不良で、沖縄入りしたのが10日のこと。調整の遅れを取り戻すべく、12日には休日返上するなどして徐々に状態を上げていった。一度は20日の紅白戦に出場するスケジュールが組まれたが、前日19日に宿舎で発熱を訴え延期。満を持して、中日戦を迎えたはずだった。

 「状態を見てね。こちらにいる間に、打席に立たせたい気持ちもあるし。無理をさせても…。(深刻な状況かと問われ)全くない」

 沖縄最後の実戦となる25日の練習試合、韓国・LG戦(宜野座)出場に関して、指揮官は明言を避けた。そもそも打席に立たせたいという方針は、ドミニカウインターリーグ出場など実戦重視だったゴメスの意向を最優先したもの。何とも釈然としない緊急回避劇だった。

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