マー君 ヤンキースの顔!球団月刊誌の4月号表紙に異例の抜てき

[ 2014年2月24日 05:33 ]

23日の練習でイチロー(中央)と体をほぐす田中(右)

 マー君で「開幕」だ。ヤンキースの田中将大投手(25)が、ファン向けに発行している球団の月刊誌「ヤンキース・マガジン」の4月号の表紙に起用されることが22日(日本時間23日)、分かった。新人選手が開幕特集号に抜てきされるのは極めて異例。この日行われた恒例のフォトデーでも「マー君渋滞」ができるなど、注目度の高さは群を抜いている。

 田中が表紙を飾る球団月刊誌「ヤンキース・マガジン」は、ファン必携のアイテムで、日本でも球団公式サイトから購入することが可能だ。オープン戦が本格化する3月号からポストシーズンが始まる10月号まで年8回発行されるが、シーズン開幕に合わせた4月号はその年の「顔」が選ばれる。昨年も前年に216安打で最多安打のタイトルを獲得したキャプテンのジーターが務めた。しかし、新人となると、異例の抜てきといえる。

 田中を起用する理由について、同誌を担当するサンタシエレ出版部長は「もちろん、チームの昨オフの最大の補強であり、注目されているから」と明かす。同じく新加入したエルズベリー、マキャンらの大物選手を差し置いての登場だ。さらに特集記事も掲載。既にインタビューを終えており、同部長は「自信にあふれている印象を受けた。彼の興奮が伝わってきた。特集は写真もたくさん使い、全10ページを予定している」と語った。

 この日の練習前に行われたフォトデーでも、注目度はNo・1だった。初めて背番号19の入った上下ピンストライプのユニホーム姿を披露し、ポーズを決めたが、カメラマンの注文が多く、田中の後ろには順番を待つ選手の渋滞が発生。その中にいたイチローから「長いわ!」とちゃちゃを入れられると、笑顔でぺこりと頭を下げておどける場面もあった。

 雨でグラウンド状況が悪く、キャッチボールを終えると、守備練習が急きょ中止となり、屋外練習はあっという間に終了。「キャッチボールしかしてない。終わっちゃった…」ときょとんとした様子だったが「いいんじゃないですか、休みの日がないわけだから」と前向きにとらえ、笑顔のまま球場を後にした。

 ▽フォトデー 各球団がキャンプ序盤に設けている写真撮影日で、写真は野球専門誌、野球カード、選手名鑑などに使用。選手はカメラマンが待ついくつものブースを順番に回り、ポーズの注文に応じる。バット、ボール、イスなどの小道具も用意されている。

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