榎田、被安打６も粘って４回無失点「走者出してからが持ち味」

＜中・神＞４回１死満塁、榎田は高橋周を一塁ゴロ併殺に仕留め一塁を指さし笑顔を見せる

オープン戦 阪神２－４中日

（2月23日 北谷）
　先発枠の一角を狙う阪神・榎田はオープン戦初登板を４回無失点で発進した。６安打された一方、４回の１死満塁を一ゴロ併殺で切り抜けるなど持ち前の粘り腰を発揮し、一定の手応えをつかんだ。

　「走者を出してからが持ち味だと思っている。満塁になっても初球の低めの真っすぐでゴロを取ることができた。内容としてはあまりよくなかったけど、結果が無失点だったことはよかった」

　直球の精度と球威を高めるために昨秋から走り込みを増やして下半身を強化。「直球を投げ切ることを課題にしていた。フライアウトやファウルでカウントを取れた場面もあったけど、打たれたのも直球。キレ、制球ももっとよくしたい」。安打５本が直球ながら不運な当たりも含まれていて、痛打の印象はない。

　「開幕ローテに入ることも大事だけど、ローテを１年間守ることがもっと大事だと思ってやっている」。自信と責任を感じさせる言葉だった。