大物高卒ルーキーの初登板は?マー君いきなり150キロ

[ 2014年2月17日 12:00 ]

プロで実戦初登板となったロッテとの練習試合で2回無失点に抑えた田中。右は捕手の嶋(07年2月26日撮影)

 2月16日、沖縄県石垣市で行われたロッテ対オリックス戦を皮切りに、プロ野球のオープン戦が開幕した。同日に各球団ともより実戦的な練習を重ねる2次キャンプへと移行している。

 こんな時期になると、昨年のドラフトで入団した新人選手たちは、きっと緊張しながら自分たちの出番を待っていることだろう。特に松井裕樹(楽天)をはじめとする高卒ルーキーたちにとっては、人生初の大きな試練が待ち受けているといっても過言ではない。年上の強者ばかりが揃うプロという場で、初めて敵チームと対戦するだけでなく、首脳陣の目が光るなかで結果を出さなければいけない。相当な度胸が試されることになる。

 過去の大物高卒ルーキーたちをみていくと、さすがというべきか、実戦初登板に関しては、素晴らしいデビューを飾っている。

 松坂大輔(当時・西武)は1999年2月28日、阪神とのオープン戦に先発登板。MAX148キロを計測し、2回を2安打1失点に抑えた。 MLBでの実戦初登板も気になる田中将大(当時・楽天)のデビューは2007年2月26日に行われたロッテとの練習試合。先発して2回を2安打無失点、MAX150キロをマークし、4奪三振と、松坂を上回る快投をみせた。

 昨シーズン、プロ野球を大いに盛り上げてくれた2人の高卒ルーキーも実に見事だった。阪神・藤浪晋太郎は3月2日のオリックスとの練習試合に先発。2四球と制球に苦しみながら、2回を1安打無失点に抑えた。日本ハム・大谷翔平は3月10日の教育リーグ・ヤクルト戦の2番手として登板。2回を1安打無失点で、全30球のうち8球が150キロを計測するなど、大器の片鱗を十分に見せてくれた。

 番外編ともいえるのが、2005年にドラフト1位で日本ハムに入団したダルビッシュ(現・レンジャース)。春季キャンプ中に、未成年にもかかわらずパチンコ店で喫煙していると写真週刊誌で報じられ謹慎処分を受けた。さらに右膝痛の影響もあり、実戦初登板は5月5日の鎌ケ谷スタジアムで行われた西武戦まで延びてしまう。しかし2回を投げ被安打3、無失点に抑える投球をみせたダルビッシュ。結果を残すあたりは、さすがといえるだろう。

 こうして過去の大物高卒ルーキーたちは、自ら結果を残し、地力で一軍昇格をつかんでいった。松井祐樹(楽天)らは、どような結果を残し、いつまで一軍に帯同できるのか、要注目だ。(週刊野球太郎編集部)

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