掛布チルドレン競演!“小掛布”今成1号&“小バース”森田同点打

[ 2014年2月15日 05:30 ]

<阪神・韓国サムスン>5回2死、今成(左)は反撃のソロ本塁打を放ち新井良らナインと笑顔で力こぶポーズ

練習試合 阪神5―5韓国サムスン

(2月14日 宜野座)
 阪神は14日、沖縄・宜野座村野球場で韓国・サムスンと練習試合を行った。今季初の対外試合で「3番・三塁」で先発出場した今成亮太捕手(26)と、「5番・一塁」の森田一成内野手(24)が揃って3安打の活躍。今成はチームの今季1号、森田は9回に同点打を放った。掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(58=DC)が“小掛布”&“小バース”と呼んだ掛布チルドレンが揃って存在感を発揮し、試合は5―5で引き分けた。

 キラリと輝いた。1軍枠を争うサバイバルのゴングが鳴った今季の実戦初陣。よく晴れた宜野座村野球場でスタートダッシュを決めたのは、新たなポジションに挑戦する今成だった。

 「1球1球、大事にガムシャラにアピールしていきたい。(守備は)ゴロもフライも捕れたので75点ですね」

 初回から勢いに乗った。先発した左腕・白正鉉(ペク・チョンヒョン)からカウント1ボール2ストライクと追い込まれながらも、144キロ直球を左翼線に運んだ。0―2の3回2死一塁では、2ボール2ストライクからの140キロを中前打して好機を演出。5点を追う5回2死では、2番手右腕・金熙杰(キムヒゴル)から初球の直球を左翼スタンドに運んで文句なしの“今季チーム1号”。「風でしょう」と謙遜したが、「いい角度で上がりました」と笑顔ものぞく手応えの一発だった。

 本家の前でライバルに一歩リードした。左打者で三塁にも挑戦するなど掛布DCと共通点が多いことから昨秋の安芸キャンプで“小掛布”と名付けられた期待の男。三塁の定位置を争うライバル、「4番・DH」で先発した新井良が2打数1安打の中、掛布DCが現役時代に得意だった左翼方向へ2本の打球を放ち、強烈な印象を残した。

 “小バース”森田も3安打3打点の活躍だ。4回。先頭の森田が金熙杰(キム・ヒゴル)のファーストストライクを右中間に落として出塁。6回にも中越え二塁打を放ち、最後は2―5の9回1死満塁で走者一掃の右中間適時二塁打で同点に追いついた。

 チルドレンが魅せたヒットパレードの競演。初実戦での上々の結果に、見守った掛布DCも今成には「内容があるね。形もあるし」と称え、森田も「きのう芯で捉えていい感じだったから、心配はしていなかった。初めての実戦だから、これからだね」と納得の表情だった。

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