ハムの岡ひろみ エースは狙わず外野で勝負 16日紅白戦5番抜てき

[ 2014年2月15日 08:30 ]

多くのファンからバレンタインのチョコレートを受け取る岡(左)

 「新庄2世」として外野のレギュラー争いに殴り込む。日本ハムのドラフト3位・岡大海(ひろみ=明大)が1、2軍合同で実施する16日の紅白戦(くにがみ)に、「5番・右翼」でスタメン起用されることが濃厚となった。

 明大では投手兼一塁手でプレー。昨年11月の台湾との強化試合(台湾)では侍ジャパンに選出され、人気漫画「エースをねらえ!」の主人公、岡ひろみと同じ名前も評判となった。しかしプロでは二刀流を封印。「過去の栄光はこの世界に必要ない」と入寮の際には侍ジャパン関連の道具など、アマ時代の思い出の品は一切持ち込まず練習に打ち込んできた。登録は内野だが、今キャンプでは経験の少ない外野一本で勝負を懸けている。

 春季キャンプは国頭村の2軍でスタートしたが、この日は栗山監督らが見守る中で名護の1軍施設で練習した。「監督の目を意識しないように心掛けた」と初々しいが、シートノックでは右翼から三塁へ矢のような送球を披露。指揮官も「足と守備で勝負できる。うちにはいないタイプ」と称賛した。

 レギュラーをつかむチャンスは十分にある。主砲・中田が三塁に転向し、外野は中堅の陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)しかレギュラーが決まっていない。50メートル5秒7の俊足と、投手として最速152キロを計測した強肩は大きな武器。福島トレーナーは「普通なら投げられない体勢でも腕を振って投げられる」とその身体能力の高さを認めている。

 現役時代にゴールデングラブ賞10度の新庄剛志氏、同5度の糸井(現オリックス)とプレーした紺田2軍外野守備コーチは「粗さはあるが、経験を積めば(2人と)同じくらいの能力はある」と期待する。1メートル85、83キロ。スラリと長い手足は、当時の新庄とダブって見える。

 ◆岡 大海(おか・ひろみ)1991年(平3)7月15日、岡山県生まれの22歳。小学1年から「西阿知ジャガーズ」で野球を始め、倉敷一中では軟式野球部。倉敷商2年夏と3年夏に甲子園出場。明大では投手としてリーグ戦通算3勝3敗、防御率2・52。打者として打率・317、3本塁打、31打点の成績を残した。1メートル85、83キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2014年2月15日のニュース