阪神・藤浪が270人抜き!「野球番付」でダル同等の評価

[ 2014年2月9日 10:49 ]

 プロ野球全選手の実力番付を決める「2014年日本野球界番付編成会議」が8日、大阪市内で開かれ、阪神・藤浪晋太郎投手(19)が序ノ口から270人抜きで、一気に三段目の東90枚目まで躍進した。

 過去の高卒1年目投手では、1999年に松坂大輔(当時西武)が16勝を挙げて498人抜きを達成。10勝6敗の藤浪は、05年に5勝5敗で300人抜きとなったダルビッシュ有(当時日本ハム)と同等の評価を得た。

 巨人・菅野智之(24)や楽天・則本昂大(23)ら新人投手の当たり年と言われた昨季。野球番付社の塩村和彦代表は「藤浪は2桁勝利を挙げたが、ずばぬけた存在にはなれなかった。終盤での失速がもったいない」と振り返ったが、「来季に15勝すれば、十両手前まで番付を上げられるはず」と期待した。ルーキー投手では、16勝4敗の好成績を残したヤクルトの小川泰弘(23)が三段目の東35枚目となり、“序ノ口優勝”を飾った。

 この日は、08年から横綱に君臨する前巨人の中日・小笠原道大内野手(40)について、塩村代表が「相撲の規定にならって横綱の地位は据え置くが、番付の筆頭ではなく欄外に記載する」と発表。22年の野球番付史上初となる異例の措置で、「巨人から戦力外とされた選手を、これまでと同様の扱いにはできない」と説明した。

 新横綱の誕生はなく、ソフトバンク・内川聖一外野手(31)、巨人・杉内俊哉投手(33)が大関に昇進した。また、24勝0敗1Sという驚異の記録で楽天を日本一に導いた田中将大投手(25)の“幕内優勝”が、満場一致で決定。関脇から大関昇進も果たしたが、米大リーグ・ヤンキースに移籍のため、大リーグ枠での記載となる。

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2014年2月9日のニュース