マー君、まい夫人同伴で大雪何の東京入り 9日渡米へ

[ 2014年2月9日 05:30 ]

渡米に備え、まい夫人(左)と東京に向かう田中

 愛妻同伴で渡米へ――。楽天からヤンキースへの移籍が決まった田中将大投手(25)が8日、コボスタ宮城で汗を流し、国内での自主トレを打ち上げた。15日(日本時間16日)からフロリダ州タンパで始まる春季キャンプに向け、体調万全をアピール。9日の渡米に備え、夫人でタレントの里田まい(29)と東京に移動した。入団会見は米東部時間11日午後1時(同12日午前3時)に本拠地ヤンキースタジアムで行われる。

 午後2時半前、雪が舞い込む仙台駅のホーム。無数のフラッシュを浴びる田中に、ファンから「頑張ってこいよ!」と声が飛んだ。その後方から、まい夫人もマスク姿で新幹線へ。車内では寄り添うように隣に座った。12年12月にハワイで行った挙式以来となる公の場でのツーショット。夫婦での新たな旅立ちだ。

 「いよいよだなというところ。自分の感触としては、ここ何年かよりはいい体調で臨めるかなと思っている」

 午前中はコボスタ宮城の室内練習場で約3時間半、ノック、キャッチボールなどで汗を流した。国内での自主トレを打ち上げた田中の表情は自信に満ちていた。一緒に自主トレをしてきた楽天ナインがキャンプインした後も、仙台に残って独自に練習。「メジャーリーグのキャンプは2月中旬からで、ちょっと違和感を感じながら、いいコンディションに持っていけるように練習してきた」と振り返る。ブルペンでの投球練習では捕手を座らせて投げていないが、不安要素にはなっていない。「日本のキャンプとは勝手が違うので、いろんなことに適応してやっていく。全てが初めてのことなので、その中で工夫しながらやっていければいい」と前を向いた。

 9日にニューヨークに向けて出発。現地時間11日に本拠地のヤンキースタジアムで行う入団記者会見は「超VIP待遇」が待っている。ハル・スタインブレナー共同オーナー、ブライアン・キャッシュマンGM、ジョー・ジラルディ監督ら球団の上層部が勢ぞろい。ヤ軍の専門テレビ局「YES」が会見の模様を生中継し、7年総額1億5500万ドル(約158億1000万円)の大型契約で獲得した日本人投手を盛大に出迎える。

 新幹線で移動中、大雪の影響により大宮駅で機械の不具合が発生。復旧作業に手間取り、田中を乗せた新幹線は大宮駅の手前で1時間以上停車した。復旧後の発車直後には車内で非常事態を知らせる装置が作動し、再停車。さらに大宮駅停車中、上野駅でも機械の不具合が発生し、まい夫人と到着の早い新幹線に乗り換えた。約1時間半遅れで東京駅に到着。トラブルが続いたが、どんな時も平常心の田中らしく、動じる様子はなかった。

 「まだ高ぶりも特にないし、普通です。行ってみて直面して感じるだろうし、高ぶりも出てくると思います」。入団会見で背番号19のピンストライプのユニホームに袖を通した時、実感する。

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2014年2月9日のニュース