マエケン「沢村賞と日本一」へ!初ブルペンいきなり捕手座らせた

[ 2014年2月7日 05:30 ]

ブルペンで熱の入ったピッチングをする前田健

 広島・前田健太投手(25)が6日、日南キャンプで初めてブルペンに入り、いきなり捕手を座らせる異例の行動をとった。計41球のうち、捕手を立たせて16球、座らせて25球。自主トレから練習を積み重ねた成果で、エースは「過去一番いい状態でキャンプインできた」と自信満々だ。この日、鵜戸神宮で祈願した「日本一と沢村賞」達成へ、視界はすこぶる明るい。

 キャンプ第2クール初日、日南は気温7度と冷え込み、小雨が舞う悪コンディションだった。にもかかわらず、広島・前田健は今春初めてブルペンに入った。最優秀防御率のタイトルを連続で獲った過去2年の始動と同じ41球。自己最高防御率1・53をマークした12年とは、カーブ5球を交えた内訳まで同じだった。

 「ブルペン入りは予定通り。マウンド自体が(昨秋のクライマックスシリーズ以来で)久々なので、思い出すというか確認程度だけど、体の状態がよかったので気持ちよく投げられました」

 2年前はキャッチボールで16球、捕手を立たせて25球を投げたが、今春は同じ球数での区切りでも、後半いきなり捕手を座らせたところが、大きく違う。右腕は「1月はがっつりトレーニングできたし、(キャッチボールなどで)強いボールも投げてきましたから」と説明し、言い切った。

 「過去一番いい状態でキャンプインできた」

 視線の先に、さまざまなものを見据える。練習前には野村監督らとともに、選手会副会長として鵜戸神宮参拝に初参加した。絵馬に祈願したのが「沢村賞と日本一」で、目標達成ならオフの契約の場で“将来的な希望”としたメジャー移籍も現実味を帯びる。そう、田中将大のように―。

 今春初登板は3月1、2日の日本ハムとの練習試合が有力で、開幕へピッチを上げていく。実りの秋へ向け、充実一途のエースが突き進む。

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