掛布DC 一二三に「マートン流」 フォーム修正効果てきめん

[ 2014年2月6日 08:00 ]

掛布DCの前で居残り特打をする一二三

 安芸では阪神の一二三慎太外野手(21)がマートンをお手本にしたフォームで成長を示した。個別特打で打撃投手を務めた掛布GM付育成&打撃コーディネーター(DC)も、キャンプイン後は「一二三は今、悩んでいる段階」と心配していたものの、「きょうは比較的、打撃練習の感覚が良かった」と成長を感じ取った。

 「トップのことは初めて言われました。言われたばかりでめちゃくちゃ難しいです」

 きっかけは前日4日、ドームでの居残りマシン打撃だった。古屋ヘッドコーチ、掛布DCを交えての指導中、八木2軍打撃コーチがiPadを見せた。映像は3日にCSで放送された宜野座の様子。八木コーチがテレビの映像を撮影したマートンのフリー打撃だった。

 掛布DCは「ちょっとトップを作ることを色々彼も考えていて。(今は)下がったものが最後のトップまで上がってこない。だったら最初から下げて、上げることしかできないように考えた方がトップを作りやすい」と説明する。

 マートンを教科書に、トップへの持っていき方をシンプルにしたという。この日はその効果もあって掛布DCがゲージ裏で見守るフリー打撃でも63スイング中7本の柵越えを放った。試行錯誤を繰り返しながら、着実に進歩を見せている。

 プロ1年目のオフに投手から野手に転向し、3年目。DCは可能性に期待を寄せた。

 「一二三というタンスの引き出しに整理整頓できればおもしろい選手になる」

 かつて甲子園を沸かせた“右腕”。打者として開眼の時を迎える日を、ミスタータイガースは楽しみに待っている。

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