松井裕 嶋も捕れない衝撃スライダー 星野監督「スキップしちゃうよ」

[ 2014年2月6日 05:30 ]

ブルペンでスライダーを投げる松井裕

 ついに解禁だ!楽天のドラフト1位の松井裕樹投手(18=桐光学園)が沖縄・久米島キャンプ5日目の5日、3度目となるブルペン入り。高校時代から得意としていた宝刀のスライダーを初めて投じるなど65球を投じ、見守った星野仙一監督(67)、捕球した嶋基宏捕手(29)を魅了した。怪物左腕は、6日もブルペンに入る予定。早ければ9日の紅白戦での実戦デビューに向け、準備を整える。

 松井裕の口から、ついにあの言葉が出た。「スライダー、行きます」。捕手の嶋は「よっしゃ、来い!」と身構えた。50球目だ。強い腕の振りから放たれたボールが鋭く変化した。そこから同球種を計4球。あまりの落差に4球目を捕り損ねた嶋は直後に「(捕球するために)練習しておく」と謝罪したほどだった。

 「フォームのバランスを意識して投げました。実戦も近くなっているのでスライダーも投げました。投げ始めにしてはよかったけど、これから自分の理想に近づけたい」

 1日のキャンプインから2日連続で投球練習を行った左腕が、3日ぶり3度目のブルペン入り。フォームのバランスを意識しながら65球を投じ、伝家の宝刀も解禁した。高校2年夏の甲子園で大会記録の1試合22三振を奪った怪物にとって、最大の武器は相手打者に「消える」と称されたスライダー。嶋は「えげつない。高校生に打てるわけがない。(投球練習で2球投じた)チェンジアップは必要ないぐらい」と賛辞を惜しまなかった。

 スピン量が多いため、落差も大きくなる自慢のスライダー。「高校ではそんなにウエートをしてない」という左腕は天性の上半身の強さを持っている。星S&Cコーチも「身長1メートル74であれだけ上半身がガッチリしている選手は見たことがない」と言う。リリースの少し前に上半身を反らし、そこから左腕を思い切り振る。キャンプ初日に星野監督に「故障が怖い」と言わせるほどの腕の振りは、上半身の強さが支えている。

 18歳の快投に67歳は喜んだ。投球を見守った星野監督は「若い投手が出てくると、ずっとブルペンにいたくなるよ」と笑顔。あまりの喜びに「楽しみやなぁ。スキップしちゃうよ」と話し、華麗なステップを披露した。

 この日はあだ名の「まっちゃん」だけでなく、内野陣から「マッチ」と呼ばれるなどチームに溶け込みつつある。6日もブルペンでスライダーを投げ込む予定だ。「もっと感覚をつかみたい」。甲子園と同様、プロの世界にも衝撃を走らせる。

 ▼楽天・佐藤投手コーチ(松井裕のスライダーについて)曲がるスピードが素晴らしい。天性のものだね。プロでもなかなかいない。今は気を付けるところだけ言っている。フォームはいじらない。

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