DeNA梶谷 トンカチで開眼 新打法は常識外アッパースイング

[ 2014年2月6日 07:55 ]

室内練習場で打撃練習する梶谷

 プロ7年目の昨年、8月以降に16本塁打とブレークしたDeNA・梶谷隆幸外野手(25)の新打法は脱ダウンスイングの観点から生まれた。重要なのは「ヘッドの有効活用」と発想を切り替え、アッパースイングに着手。2年の期間を経て成熟させた常識外れの打法を掘り下げた。

 沖縄・宜野湾でのフリー打撃で、独特な動きをしている選手が現れた。打席に入る前、左肩を前に出さないようにゴルフスイングのような素振りを繰り返すのは、売り出し中の梶谷。練習でもアッパースイングで快音を響かせると、「常識からは外れているかもしれない。昔は言われましたよ。“やめないと教えない”って」と苦笑いした。

 最短距離で上から叩くダウンスイングに疑問を覚えたのは、プロ5年目の11年5月。トンカチでくぎを叩くときを思い浮かべてみた。振るよりも、ぶつける方が強い衝撃が伝わる。「大事なのは(バットの先端)ヘッドの使い方だと気づいた。振るよりぶつける」。信念を形にすると自然にアッパースイングの軌道になった。「You Tube」で名選手の打撃を見るとあることに気づいた。「落合(博満)さん、イチローさんも上から切っていない」。信念は確信に変わった。

 ダウンスイングが主流と言われているなか、最初は空振りばかりで首脳陣には何度も修正を求められた。それでも貫くと、ラインドライブの効いた速く遠くへ伸びる打球が増え、飛距離は20メートル近く伸びた。バットが遠回りすると変化球を見極める時間が短くなる欠点がある。しかし、速いスイングスピードに加えて以前は突っ込んでいた左肩が前に出ないようになると、徐々に変化球を見極められるようになった。昨年6月6日のソフトバンク戦(横浜)。千賀のフォークを見逃し、直球を左翼線へはじき返した。「昔だったら変化球を見逃せず、直球も対応できなかった。あの2球で自信がついた」

 今季は打撃に専念するため、外野に転向する。「もう上から叩けと言われても無理です」。固定観念にとらわれない打法だけに、言葉に重みがあった。

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