「事情が事情だから…」和田監督も表情厳しく ゴメス来日メド立たず

[ 2014年2月5日 08:25 ]

阪神期待の新助っ人ゴメス

 阪神は4日、新外国人マウロ・ゴメス内野手(29=ナショナルズ)の来日が再延期になったことを発表した。第1子の出産に立ち会うため第2クールからの合流が予定されていたが、1月27日に生まれた長女が体調不良のためドミニカ共和国内の病院に入院。本人からの「付き添ってあげたい」という申し出を、球団サイドが了承した。

 「事情が事情だから、ある程度、落ち着いた気持ちで来てくれた方がいい。コーチも早く見たいだろうけど」

 ゴメスの心中を思いやり、和田監督の表情も厳しかった。本来は5日に羽田空港へ到着し、6日には読谷村のチーム宿舎で入団会見が予定されていた。当初は1クールのみの不参加であったことから大幅な調整遅れは回避、調整が順調なら沖縄滞在中にも、阪神での初実戦に臨む見通しだった。それだけに、今回の再延期により、開幕までのスケジューリングが狂うことは必至。和田監督の表情も当然、曇る。

 「第2クールに来られないからダメというものではないけど、1クールだけ遅れるのとは違うよね」。黒田ヘッドコーチが補足する。「仕方ない。最初は別メニューになる。6日間ならそんなに遅れないとは思っていたけど…」

 ゴメス本人の調整が遅れるだけではなく、第2クール以降はサインプレーなどチームとしての確認事項も増えてくる。一塁手としては投内連係、バントシフトなどの反復練習も必要で、守備の面でも何らかの影響がありそうだ。

 「ピンポイントでは言えない」

 和田監督が明かしたように、現時点で来日のメドは立っていない。そして、何より気がかりな長女の体調。一日も早く快方に向かうことを、祈るばかりだ。

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