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マートン G倒デモ 闘魂ヘッド「バイガエシダ!ジャイアンツ」

[ 2014年2月5日 05:30 ]

ベースランニングで三塁にヘッドスライディングしたマートンはユニフォームを泥だらけにしながらナインの喝采に応える

 阪神の沖縄宜野座キャンプは第1クール4日目の4日、マット・マートン外野手(32)が巨人への“倍返し”の誓いをヘッドスライディングに込めた。午前中のベースランニングの際に三塁へ頭から飛び込む走塁を披露。激走の理由を問われると昨年の流行語を使い、「バイガエシダ!! ジャイアンツ」と頼もしい宣言。宿敵打倒へ盛り上げ役を買って出る意気込みも示した。

 午前中に組まれたベースランニングでマートンが球場内を沸かせた。一塁から三塁までの走塁練習の時だった。二塁をまわり、三塁ベースへ両手を伸ばし頭から前へ飛び込んだ。もちろん、コーチの指示ではない。進んでユニホームを汚した。観衆のどよめきを呼び、仲間とハイタッチを交わして活気づけた。

 実績十分な来日5年目の助っ人。キャンプ4日目でアピールなど必要ない立場だ。ともすれば、日課的な練習メニューでは適度に力を抜いてもおかしくない。派手なパフォーマンスの理由は何だったのか。返ってきた答えが振るっていた。「バイガエシダ!!」。英語ではない。「倍返しだ」と言った。「バイガエシダ!!ジャイアンツ」。隣にいる通訳を通さなくても伝わる日本語を笑顔で何度も繰り返した。

 初日の昼食時に近くにいた清水に「ナニカ、ナイデスカ(何かないですか)?」とはやり言葉を問いかけ、教わったのが「倍返しだ!!」だったという。「清水センセイに教わった。優勝したかったけど、去年もできなかった。今年は倍にして返したい。去年はジャイアンツだったが、今年はタイガースの番だ」。ヘッドスライディングは打倒巨人へ士気を高めるという意思表示だった。

 過去4年間で3度の最多安打を獲得するなど既に球団史に残る外国人打者となった一方、まだ優勝を経験していない。日本で迎えた5度目の春に掲げるのはもはや個人目標ではなく、チームの勝利と栄光に他ならない。

 「去年もジャイアンツとは互角に近い戦いはできたけど、他のチームに負けてしまった。ジャイアンツだけでなく他チームにもしっかり勝っていくことが大切だと思う。ここ何年か8月に入ってチームが落ち込む傾向もある。もちろん、シーズンではいいスタートを切ることも大事だけど、8月以降の戦い方も大事になる。雰囲気も盛り上げることも大切だと思う」

 初日から4日連続のランチ特打では84スイングで11本のサク越え。変わらず順調な調整ぶりも見せた。「ジャイアンツの強みは選手層が厚いことだ。タイガースも若い選手が出てきて層が厚くなってきた。ジャイアンツと戦えるだけの力は付いてきた」。抜てきされた若虎たちの存在も刺激にマートンが乗ってきた。

 ▽倍返し 昨年放送された毎日系ドラマ「半沢直樹」で、主演の堺雅人扮する銀行マンが、理不尽な上司らの仕打ちに向けて発する決めゼリフ。最終回では平均視聴率45・5%(関西地区)を記録。「じぇじぇじぇ」「今でしょ!」「お・も・て・な・し」とともに同年の流行語大賞に選ばれた。

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