緒方 長野級強肩だ 巨人007「ライトゴロとかされたら困るな…」

[ 2014年2月4日 07:40 ]

本塁へ矢のような送球を見せる緒方

 2年目で初めて宜野座キャンプに参加している阪神・緒方の強肩が、視察に訪れた巨人007をビビらせた。「肩がいい。送球は今いるメンバーの中で一番いい。(一塁から)三塁に回せなくなるし、ライトゴロとかされたら困るな…」。ネット裏の三沢興一スコアラーは自軍の右翼手で、昨季3度のライトゴロを披露した長野を引き合いに出すほどだった。

 いきなり警戒警報を発令された緒方も、もちろん悪い気はしない。遠投120メートルを誇りチームでも1、2を争う強肩の持ち主。アピール可能なところはどんどんする。宿敵の言葉を有言実行することを誓った。

 「ライトゴロは小学生以来していない。(中学以降)守備位置が深くなるので。でも長野さんは(後ろに守るべき打者の)ブランコでもやっている。プロでも、投手のときは前に守るし、狙えるときは狙っていきたい」

 朝のキャッチボール、ペッパーは連日、PL学園の先輩である福留とペアを組んでいる。シートノックでも同じ右翼に入りエキスを吸収しようと必死。打球ラインへの入り方、送球時の体の使い方など、目で見て聞いて、頭に叩き込む毎日だ。

 山脇外野守備走塁コーチも「地肩が強い。チームでも上位やろ。大和よりも投げる。あとはコントロール。実戦でどれだけできるかやな」と期待を膨らます。前日のシートノックの際、高代コーチに「飛球に対して後ろから走り込んでこい」と指摘を受け夕方の特守で修正。この日のシートノックでは完ぺきに実践した。「今までは楽に捕ろうとしていた。(後ろから走ってくる)助走もなかった。後ろから捕れば、その分強い球が行く」。一流外野手への階段を一歩ずつ上がっている。

 三沢スコアラーは「緒方君は見たことがなかった。彼らが今のレギュラーを抜いて出てくると強くなる」と締めた。宿敵のメモ帳に自身の名前を書き込ませただけでは満足しない。「まだまだ。球の正確性と強さを上げたい」。緒方の熱意は、沖縄の気温よりもアツかった。

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