福留 衝撃キャンプイン!500スイング超、飛び入りランチ特打

[ 2014年2月2日 05:30 ]

ランチ特打で柵越えを連発する福留

 プロ野球は1日、沖縄、宮崎で12球団がキャンプインした。阪神は気温25度と晴天に恵まれた沖縄・宜野座村野球場でスタート。昨年5月の左膝の手術から完全復活を目指す福留孝介外野手(36)は初日から500スイング超えの振り込みを敢行。当初の予定にはなかったランチ特打にも飛び入り参加するなど、虎の“エイトマン”が本来の力強い打撃を初日から披露した。

 ランチタイムに福留がグラウンドに姿を現した。練習メニュー表にある特打の欄にはマートンの名前だけが記されていたが、飛び入り参加した。何事もなかったかのようにバットを振り続け、誰よりも早く虎党の歓声を浴びた。

 「(特打は)やるつもりだったよ。紙(メニュー表)に(名前が)書いてなかっただけだよ」

 志願の特打だった。平然を装いながらも鋭いスイングを披露。今年初めとなる屋外でのフリー打撃だった。それでも大飛球を連発した。61スイングで柵越えは3連発を含む16本。右翼席に飛び込むアーチの度に観客からは拍手が起こった。

 「いろいろ確認したいことがあるので試しながらやった。(膝の状態は)きょうのところはね(良かった)。でも、あしたはわかりませんよ」

 膝の状態が万全であることは動きを見れば一目瞭然だった。昨年5月には左膝を手術。復帰後も右足のふくらはぎ痛を発症するなど相次ぐケガに苦しんだ。昨季の打撃成績は打率・198、6本塁打、31打点と悔しい思いをした。

 下半身の状態を考慮してキャンプは安芸スタートの可能性もあった。しかしオフシーズンにコンディションを調整し宜野座組スタート。結果として初日から全開モードでバットを振り続けた。

 ランチ特打後もフリー打撃に参加した。守備練習なども含めてフルメニューを消化。個別練習の時間帯には小雨が降りしきる中で45分間もロングティーも行った。その後は室内練習場でカーブマシンを相手に約15分間で56スイング。この日のスイング数は500は超えていた。

 「そういう(振り込む)つもりでキャンプに来ている。(キャンプを通して振り込む)つもり」

 今季も右翼のレギュラー最有力候補だが、現時点で確約はされていない。「期する思いがあると思う」。和田監督も福留の心中を察していた。必死さは初日の動きが物語っていた。球場を後にしたのは午後6時過ぎ。咋シーズンの悔しさは、結果で晴らすしかない。勝負の2年目へ順調なスタートを切った。

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2014年2月2日のニュース