掛布DC 戦々恐々26年ぶりキャンプ「1日でリタイアしたら…」

[ 2014年2月1日 07:25 ]

三菱自動車から無料でレンタルされた電気自動車に乗りでポーズをとる平田2軍監督(右)と掛布DC

 阪神の掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が31日、2軍キャンプ地の高知・安芸に入った。

 現役ラストイヤーとなった1988年以来の春季キャンプを前に「現役時代を思い出すような緊張感がある。野球人の血がそうさせるのかな。これから戦う選手の緊張感を感じてしまうのかもしれない」と話し、若手には宜野座組を意識して競うよう訴えた。

 「ペナントレースに対しての振り分けはもっと先。挑戦状を叩きつけるという気持ちも当然、持っていい。ケンカするわけじゃないけど、お互い技術を競えばいい」

 掛布DC自身、プロ1年目の春季キャンプは安芸に連れて行ってもらえず、甲子園で汗を流した。だからこそ「安芸で田淵さんとかがすごいホームランを打っているのを新聞で見るだけ。行きたい憧れと悔しさを持つのはすごく大切」と説いた。宜野座組を意識し「11月と違い2月は勝負。いい形と同時に結果を出していかないと」と力を込めた。

 そのためにともに戦う。関本、日高以外が参加する朝6時半からの朝練、畳一畳の素振りに付き合うことも明言した。キャンプでは打撃投手も買って出る。13日からの第3クールは沖縄に行くが、その後は安芸に戻ってキャンプを完走する予定。「1日でリタイアしたら記事になっちゃうね」と笑った。安芸の澄んだ空と真っ青な海以上に、その目は輝いていた。

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2014年2月1日のニュース