新井良　合同自主トレに合流、駆けつけ３発「いい感じ」

　駆けつけ３発！阪神・新井良が２８日に宜野座合同自主トレに合流し、屋外フリー打撃でいきなり全開モードの打棒を見せた。４３スイングし、全方向に快音を響かせるとともに、左翼後方への推定１２０メートル弾を含む３本の柵越えを記録。今成、坂らライバルが多い三塁手争いへ挑む男が、充実の仕上がりぶりだ。

　「外で打つのは（今年）初めてだったから。ずっと（オフに）やってきた形をしっかりすることを意識した」

　照りつける日差しが気持ちいい。流れる汗を拭おうともせず、男は無心で白球を砕いた。昨秋安芸キャンプで出会った掛布ＤＣから「右膝を柔らかく使うフォーム」の助言をもらい、すり足の形に変えた。当たればどこまでも打球を飛ばせる力の持ち主。最重要課題は確実性アップだ。オフも徹底的に振り込んできた成果を早速披露した。

　肉体も生まれ変わっている。６日に報道陣に自主トレを公開した際、スクワットでは２４０キロを持ち上げた。圧巻のキャリアハイ。体重も、筋肉量が増したにもかかわらず９９キロを維持している。頬もすっきりし、体はキュッと引き締まった。

　「いい感じだね。２月１日からしっかりできるように、残り２日間の練習で体調を整えて臨みたいと思います」

　昨季は開幕４番を任されたにもかかわらず、わずか７試合でその座から降りた。その後は本領を発揮することなく、広島とのクライマックスシリーズ・ファーストステージでは出番すらなかった。今季に懸ける思いは人一倍。打撃後は今成とともに三塁の位置に入り、積極的にノックも受けた。絶対に居場所をつかみ取る。そのためにも、一球、一秒たりともムダにするつもりはない。