斎藤隆 マー君にメジャー新人の「パシリの心得」伝授

[ 2014年1月29日 06:54 ]

奥でノックを受ける新人選手の視線を集めキャッチボールする田中

 楽天の本拠コボスタ宮城のトレーニングルームで28日、「即席メジャー講座」が開かれた。ヤンキースに7年契約で移籍する田中の講師役を務めたのは、メジャーで7年間プレーし、昨季8年ぶりに日本球界に復帰した斎藤だった。

 自主トレを行うために球場を訪れ、偶然、顔を合わせた2人。田中は報道陣には多くを語らなかったが、43歳右腕がその内容を明かした。

 「田中には言いたいことがいっぱいあった。僕が知る限りのルーキーの心得、野球と関係ない部分を多く伝えた。飛行機(チャーター機)に乗るときは先輩に水やビールを持っていかなければいけない、とか」

 最も伝えたかったのは「パシリの心得」だ。斎藤のアドバイスに田中も「そうなんですか」と聞き入っていたという。7年総額1億5500万ドルという破格の条件で入団しても、メジャーでは新人。米国は日本に比べて上下関係は緩いとはいえ、新人には独特の慣習もある。

 例えば、救援陣には「最も若い投手がリュックにお菓子を入れてブルペンに持って行く」というルールがある。36歳でメジャーに移籍した斎藤はドジャース1年目の06年、キャンプ中のミーティングで毎日のようにビートルズの「ヘイ・ジュード」を熱唱し、すぐにチームに溶け込んだ。

 帰り際に「大リーグの公式球に慣れたか?」との問いに笑顔で「普通ですよ」と返した田中だが、1年目は野球以外でも新人恒例の仮装など、さまざまな儀式が待ち受ける。いかにしてヤ軍のスター軍団の仲間入りを果たすか。「パシリ」も成功への近道といえる。

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