巨人 3・28をめぐる争い 内海「近年まれに見るサバイバル」

[ 2014年1月29日 05:30 ]

ブルペンで投球練習をする菅野(右手前)を見つめる山口(左端)と杉内

 あれ、もうキャンプイン!?巨人のキャンプ1軍メンバー(外国人選手を除く)は28日、宮崎市の総合運動公園内で合同自主トレを開始した。初日にもかかわらず、開幕投手を争う内海哲也投手(31)、杉内俊哉投手(33)、菅野智之投手(24)がそろってブルペン入りし、早くも3月28日阪神戦(東京ドーム)のマウンドをめぐる闘いのゴングが鳴った。参加している投手陣16人のうち、11投手がブルペン入り。開幕1軍争いもし烈だ。

 投げるたびにうなり声が上がり、激しいミット音がブルペンに響く。内海と杉内の両左腕が一つのプレートを挟み、熱のこもった投球を繰り広げた。2人が投げ終わった後、2年目の菅野もブルペン入り。キャンプ前の準備段階という和やかな雰囲気はない。2人と開幕投手を争う内海の言葉が、激しさを物語った。

 「近年、まれに見るサバイバルだと思う。本当に横一線からのスタート。負けないようにしたい」

 2年ぶり4度目の開幕投手を狙う内海は、捕手を立たせたまま32球。直球にスライダー、チェンジアップも交えた。30球を投げ終えると「ラスト…、ラスト2!」と2球追加。「今年32歳になるので」と笑顔を見せたが、調子を問われると「バランスを重視して力まずに投げた。状態はいい」と目の色が変わった。

 内海の背中を見るように並んだ杉内は、全29球のうち、早くも捕手を座らせて22球だ。直球に宝刀スライダーを交えて「良かったと思う」と笑顔。2年連続で左肩違和感に悩まされたが、今年は不安を感じさせない。昨季、新人で内海と並ぶチームトップの13勝を挙げた菅野も大役の資格を持つ。3人の中で最多となる45球。昨オフから、課題とした直球の球威は抜群で、小田嶋ブルペン捕手も「痛え!」と悲鳴を上げた。右肘を高く保つためにカーブも投げた。カーブを曲げるためには肘を前に出さなければならず「カーブを投げた時の肘の位置が、僕の理想なので」と説明した。

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