阪神ドラ4・梅野 城島ばり!左翼席へ「宜野座1号」

[ 2014年1月29日 00:22 ]

阪神合同自主トレ、フリー打撃で快音を響かせる梅野

 城島をほうふつさせる打撃だった。阪神ドラフト4位の梅野隆太郎捕手(22=福岡大)が宜野座球場でのフリー打撃で左翼席に「宜野座1号」となる豪快なアーチをかけた。47スイング中37本が左方向への鋭い当たり。「無理してでも逆方向へ打つ」という考えはなく「自分のポイントを崩してまで右方向には打たない」と現役時代に話していた城島(元阪神)を思い起こさせた。

 「来たコースに反応できて、狙って打てた。投手の指を離れた一瞬で、球がどこに来て、どこに打つか狙っています」

 打ち始めてから10球目だった。白球が舞い上がった瞬間に、スタンドインと分かった。球団関係者の一人が「甲子園でも入ってるぞ!」と驚く一撃。推定110メートルの初アーチは、自身のスイートスポットをきっちりと理解しているからこそ生まれた1本だろう。福岡大時代に「大学ジャパンの4番」を打った経歴はダテではなかった。

 「オフはマシン打撃しかしていなかった。投げてもらって打つのは今年初めてだったが、すごく感じよく打てました」

 打撃練習後はブルペンに直行し、大学の先輩である白仁田に、鶴の球も受けた。「先輩はみんなフレンドリー。毎日コミュニケーションを取れれば、自分のプレーにも余裕が出ると思う」。激戦の捕手争いを勝ち抜くべく、率先して投手陣との接触を図った。加えて「前夜、食事会場で話しました。これからブルペンでも捕っていきたい」とエース能見にあいさつを済ませたことを明かした。

 城島以降は存在しないと言っていい「打てる捕手」。梅野が打力を前面に出しながら、1年目から正妻ダッシュを狙う。

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2014年1月29日のニュース