マー君「松井秀喜さんみたいな選手に…」 大学で熱弁

[ 2014年1月27日 05:30 ]

江戸川大学スポーツビジネスシンポジウムで笑顔を見せる田中将大

 楽天からヤンキースへ7年契約で移籍することが決まった田中将大投手(25)が26日、千葉県流山市の江戸川大で行われたスポーツビジネスシンポジウム「プロ野球の使命と役割」にパネリストとして参加。理想の選手像を質問されると、ヤ軍の先輩でもある松井秀喜氏の名前を挙げた。

 「野球も人柄も含めて、小学校からやってきた中で“松井秀喜のような選手になれ”と言われてきた。僕も松井秀喜さんみたいな選手になりたいと思っています」

 田中が感銘を受けたのは、ファンのことを考え、どんな時でも日米の報道陣に対応してきた姿勢。スランプの時や試合が雨で中止の時でも必ず足を止め、ヤ軍の選手たちも「彼ほど毎日話す選手は見たことがない」と感心したほどだ。

 「本当に大事だと思った。見ていて、自分もやらなくては、という思いになった」。そういう田中自身も、楽天では登板後は必ずコメントを発してきた。それがエースとしての使命。「根底ではメディアの方に話しているのではなく、ファンの方々へ向けて話していること」。かつて松井氏が話したのと同じセリフ。その考えはヤ軍に移籍しても変わらない。

 楽天では、東日本大震災を経験した東北と、そのファンへの思いを胸に戦ってきた。「ファンサービスにもいろんな価値観があると思う。でも一番は、グラウンドで最大限のパフォーマンスを見せること」。結果を示さなければ始まらないことも、もちろん理解している。日米で多くの感動を届けた松井氏。その魂は、新たにピンストライプを背負う後輩へと引き継がれた。

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