広島4位・西原 家族のために反骨新「エリートに勝つ」

[ 2014年1月19日 11:59 ]

広島・ドラフト4位の西原

 【広島ドラフト4位 西原圭大投手】今治北―関西外大―ニチダイ。中央球界では無名のチームでプレーしてきた西原は、強烈な反骨精神の持ち主だ。

 「(ドラフト1位の)大瀬良や(同2位)九里とは立場が違う。無名チームを歩いてきたので、名前を聞いてもパッとしないと思うけど、パフォーマンスでエリートに勝っていきたい」

 高校進学時。「常連ではなく、上り調子の高校でやりたい」と、強豪・今治西ではなく今治北を選択。06年春のセンバツで甲子園初出場、初勝利を飾った。ニチダイでは主戦として12年秋の日本選手権、13年夏の都市対抗で完封し、チームの大会初勝利に貢献した。

 挫折もあった。某企業チームに進む予定だったが、合否の返事を先延ばしされ、大学4年秋に不採用の通知が届く。「終わった…」。関係者の尽力でニチダイに入社が決まり「野球ができる環境を与えてもらった以上は」と一念発起。同社初のドラフト指名選手となった。

 テークバックの小さい変則スリークオーター。腕を振り、最速146キロの直球とカットボール、ツーシームなどの変化球を左右に散らすスタイルは「(ヤクルト)館山に近い」と鞘師スカウトは評価する。クイックにも磨きをかけており、狙うは中継ぎでの開幕1軍入りだ。

 大きな責任がある。10月に長男・隼成(しゅんせい)ちゃんが誕生したばかり。プロ入りの夢を後押しし、ドラフト指名された際に涙を流して喜んだ妻・慶子さん(26)のためにも活躍を誓う。

 「引けないです。自分の右腕一つで家族を養っていかないといけない」。今季23年ぶりの優勝を狙う上昇ムードの広島は、西原にはうってつけのチーム。下克上なるか。夢の舞台で、子連れルーキーの第2幕が開く。

 ◆西原 圭大(にしはら・けいた)1988年(昭63)9月29日、愛媛県今治市出身の25歳。今治北では06年春のセンバツで2回戦進出。3年夏は熊代(西武)らを擁する今治西に決勝で敗れた。関西外大では通算8勝。ニチダイへ進み、2年目の12年に日本新薬の補強選手として都市対抗に出場。同年秋の日本選手権で日立製作所を、翌年の都市対抗でもHonda熊本を、それぞれ完封し、注目を集める。1メートル78、79キロ。右投げ右打ち。

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