阪神に“大戦力” 1メートル92打撃投手でマシソン討ち!

[ 2014年1月12日 07:40 ]

05年から09年開幕前まで阪神に在籍していた橋本

 ハシケンでマシソン対策! 阪神・和田豊監督(51)が11日、今季から新任した橋本健太郎打撃投手(33)を長身投手対策で重宝する考えを明かした。

 「あそこまで身長がある打撃投手はなかなかいないからね」

 身長1メートル92を誇る通称ハシケンの姿を思い浮かべながら、指揮官は期待を隠そうとはしなかった。昨季、巨人のセットアッパー・マシソンに対してのチーム打率は、何と41打数5安打の・122。攻略の糸口さえつかめなかった。150キロを優に超えるストレートもさることながら、もう一つの大きな特徴が1メートル91という長身。右腕から繰り出される角度ある投球に対応できずに終わった。

 「そういう意味では練習になる。同じような状況で練習できるに越したことはないからね」

 昨季までの阪神打撃投手に目を向ければ最高は石川の1メートル85だった。ハシケンは7センチ上回っているだけでなく、手足も長い。体格はマシソンとほぼ同サイズで、仮想投手としては申し分なし。2メートル3の中日・カブレラにも苦しんだが、ハシケンの加入は大きなプラスアルファとなるのは間違いない。「昨年まで現役だったし、コントロールもいい」。昨年までロッテで現役としてプレーしていたことも、和田監督が信頼を寄せる部分だ。

 「そう言っていただけるのはありがたい。戻って来られただけでもうれしいですし、期待に応えられるよう頑張ります」

 監督の言葉を伝え聞いたハシケンは、意気に感じていた。09年3月に久保(現DeNA)との交換トレードで移籍して以来となる阪神復帰。ルーキーだった05年には中継ぎとして51試合に登板し、リーグ優勝にも貢献した。9年間のプロ野球人生では133試合で通算6勝にとどまったが、野球に携われる喜びがある。虎への恩返しを果たすべく、ハシケンが新天地でベストを尽くす。

 ≪マシソンに打率1割台≫昨季の阪神が身長190センチ以上の長身投手と対戦した時の成績は、マシソン(巨)に41打数5安打、打率・122と最も苦戦。主軸の西岡、鳥谷、マートン、新井はいずれも無安打に終わっている。先発陣ではカブレラ(中)と相性が悪く、5試合で1勝1敗ながら打率・215に抑えられた。

 ◆橋本 健太郎(はしもと・けんたろう)1980年(昭55)4月28日生まれ、京都府出身の33歳。久御山高、東北福祉大、社会人の日本新薬を経て04年ドラフト4巡目で阪神入り。05年は救援で51試合に登板しリーグVに貢献。09年の開幕前にトレードでロッテへ。昨年オフに自由契約となり引退。通算133試合6勝5敗1セーブ、防御率3・94。1メートル92、93キロ。右投げ右打ち。

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