阪神ドラ2横田 二刀流バット イチロー+糸井タイプ

[ 2014年1月9日 11:55 ]

ルーキー横田は真剣な表情で打撃練習する

 阪神ドラフト2位の横田慎太郎外野手(18=鹿児島実)が8日、練習ではヤンキースのイチロータイプを、実戦ではオリックスの糸井タイプのバットを使用することを明かした。型の違う“二刀流”で自慢の打力を磨いていく。前日7日に西宮市内の鳴尾浜球場に隣接する合宿所「虎風荘」に入寮した他のルーキーもこの日に始動し、9日から始まる新人合同自主トレに備えた。

 イチローでつかんで、糸井で仕留める。何ともぜいたくな話だが、今季限りで引退した桧山氏の背番号24を継承した期待の横田だけに許される部分もあるというものか。将来の猛虎の中軸を担うべく、18歳の青年は打撃力向上の一端となるであろうプランを明かした。

 「公式戦などは糸井選手のタイプのバットを、マシンなど(練習)ではイチロー選手のタイプのものを使うつもりです」

 冷たい雨が降り続いた鳴尾浜球場。室内練習場での打撃練習でひときわ目を引いたのは、身長1メートル86、体重85キロと恵まれた体格をした横田の姿。両手にイチローモデルに似たバットを握り、マシン相手に快音を響かせた。

 夏の鹿児島大会終了後後、まず使い始めたのはイチロー型の木製バットだった。ただ、天才打者が好んで使う細身のバットは、確実に芯でとらえないと飛ばすことが難しく「自分には少し合わなかった」と振り返る。そこで、担当の田中スカウトから勧められたのが憧れの糸井モデルのバット。「芯が大きくて重いので自分には合っていると思う」と好感触を得ていた。

 そんな中、1本だけ持っていた糸井モデルの木製バットは、オフの練習中に「すぐに折ってしまった」といい、手元にはない。仕方なく、イチロータイプのバットを使い続けていたのが、ミート力アップへとつながった。嬉しい誤算が生じ、今後も並行して使っていくことを決めた。

 新人合同自主トレに備え、近日中には用具提供を受けるアシックス社から重さ890~900グラム、長さ33・5インチ(約85センチ)の糸井モデルのバットが届く予定。「(きょうは)バッティング、キャッチボールとしっかりできたので、あしたにつなげられると思う」。高校通算29本塁打、50メートル走6秒1、遠投105メートル。イチロー、糸井と同じく三拍子揃った期待の18歳は、超一流選手バットの「二刀流」でレベルアップを図っていく。

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2014年1月9日のニュース