運転もプロ級!ヤクルト・ドラ6位捕手 夢はいつかポルシェ

[ 2014年1月9日 09:56 ]

戸田寮に入寮し、プロ生活をスタートさせた藤井

 捕手ながら三塁、外野もこなす器用さを併せ持つヤクルトドラフト6位の藤井。野球以外にも高い技術を誇るのが、車の運転だ。所属していたシティライト岡山は、自動車販売会社。オークション事業部に所属し、持ち込まれた車をオークション会場に所狭しと並べ、写真を撮る仕事を担当していた。

 午前から午後2時まで仕事をこなす日々に、入社前「普通だった」という運転技術はみるみる向上。「うまいです」と自画自賛するほどの腕前となった。

 高級車を所有する選手も多いプロ野球の世界に飛び込んだ。6日に入寮した埼玉・戸田寮に車は持ち込んでいないが、ひそかな夢も抱く。仕事で運転したポルシェの乗り心地が忘れられず「まだまだですけど、いつかは…」と憧れを口にした。過去に配属された部署では車磨きを担当していたことから、趣味は「タイヤのワックスがけと、ヘッドライト磨き」。いつか自分のポルシェを磨く日を思い描く。

 楽天・田中や広島・前田と同じ、花の1988年生まれ。浜の宮中軟式野球部時代は遊撃手だったが、高砂南1年時に捕手に転向した。しかし東海大海洋学部では2年まで三塁手。また社会人1年目の11年も、主に「1番・三塁」で、岡山県ベストナイン、中国地方ベストナインは三塁手として獲得した。プロではまず捕手として勝負するため、野村克也氏の著書「野村ノート」を持参。リード面の勉強もばっちりだが、「内外野守れます」と「三刀流」もしっかりとアピールした。

 50メートル5秒8の俊足を生かし、目指すは異色の「1番・捕手」。ドラフト6位ながら未知なる可能性を秘める藤井。大いなる野望へ、アクセルは全開だ。

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