西岡 大和と来季も「ウマが合う」1、2番で 目標本拠勝率7割以上

[ 2014年1月9日 05:30 ]

サッカーボールを巧みに操る西岡

 阪神・西岡剛内野手(29)が8日、大阪府吹田市内で大和内野手(26)との合同自主トレを公開した。昨季、主に1、2番を組んだ後輩に対し14年の干支(えと)に絡め「ウマが合う」とコンビ継続を熱望し、2年連続負け越し中の本拠・甲子園球場での「勝率7割以上」を宣言した。大和も今季の目標に「最低40盗塁」を掲げた。

 身を切るような寒さも関係なく、西岡の動きは軽快だった。隣には心の底から楽しそうに白球を追う大和がいる。昨季、80試合で1、2番を形成し、グラウンドを駆け回った2人。ライバル球団のさらなる脅威となるべく、猛虎の斬り込み隊長が今季への意気込みを示した。

 「試合を進めていく上で、攻撃的なことも含め1、2番というのはウマが合わないと、勢いを持ってこれない。そういう意味では自主トレから、お互いに話ができるというのはプラス」

 今回の合同トレーニングの実現は、大和が地元・鹿児島での自主トレから変更を模索している最中に“先輩”が手をさしのべたのが実情。だが、経緯を問われ西岡は「(大和が)勝手に球場に来てたんです。声はかけていません」と笑みを浮かべると、背番号0も「そういうことにしといてください」と、息の合ったところを見せた。

 「大和は思い切ったプレーができるいい選手。僕が勢いをつけて背中を押せる存在でありたい」。走攻守において己が持つエキスをどん欲に吸収しようとする後輩は背番号7にとっても大きな刺激となるはずだ。

 栄冠をつかむチームには、必ずと言っていいほど「最高の1、2番」が存在する。V9時代の巨人には柴田&土井、阪急黄金期の福本&大熊、近年ならば中日の荒木&井端らがそう。西岡&大和も資格は十分。恒例となった坂井信也オーナーの漢字を拝借すれば「最驚」コンビが妥当か。

 西岡がV奪回の条件に掲げたのが本拠地・甲子園での勝敗だ。和田政権になった最近2年はともに負け越しており、それがV逸に直結している。「甲子園での試合は7割勝てるように」と明確な目標を掲げたが、2人が機能すればクリアは可能で、その先にはおのずと9年ぶりのリーグ優勝が視界に入ってくる。「総合的に見ても巨人は強いですけど、そこに勝ち越す。周りがこの言葉を聞いて“無理”と言われるかもしれないけど、大げさぐらいがちょうどいい」と鼻息は荒い。

 「今年は2年契約の最終年。結果という部分を非常に求められる。チームとしては勝ちたい一心」。秋に待つであろう歓喜のゴールまで、西岡は一切の妥協なく走り抜く。

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2014年1月9日のニュース