ダイヤモンドバックス　マー君獲得を熱望　切り札は元楽天助っ人

楽天・田中将大

　大リーグの公式サイトは７日、新ポスティング・システムによるメジャー移籍を目指す楽天の田中将大投手(２５)について、ダイヤモンドバックスが獲得を強く希望していると伝えた。

　同サイトは、田中獲得に最低でも年俸総額１億ドル（約１０５億円）は必要と予測。ダイヤモンドバックスは「球団内で資金面で調整しなければならないのではないか」と指摘した。

　ＦＯＸスポーツもダイヤモンドバックスが有力候補に浮上する可能性を既に伝えている。本命視されるドジャース、ヤンキースにはない「切り札」として指摘されたのは、０７～０９年に楽天でチームメートだったリック・ショート・スカウト（４１）の存在だ。

　楽天時代に「リック」の登録名でプレーし、０８年には首位打者も獲得したショート氏は、シーズン中も熱心に田中を視察。誠実な人柄で知られ、ダ軍入りへのアシストだけでなく、入団後のサポートにも期待できる。

　調整が必要と指摘された金面でも充実していると分析する。ＦＡ外野手市場の目玉だった秋信守（チュ・シンス）（前レッズ）の獲得に向け、７年総額１億４０００万ドル（約１４５億６０００万円）程度を用意。結局、レンジャーズに奪われてしまったが、その資金をそのまま田中獲得に回せる格好だ。