マー君 データが物語るサイ・ヤング賞投手超える評価「信じられない能力」

[ 2014年1月8日 08:21 ]

楽天・田中将大

 米スポーツ専門局ESPNの電子版は、6日(日本時間7日)付で大リーグ移籍を目指す楽天・田中将大投手(25)の分析記事を紹介した。サンプルは09年WBC準決勝の米国戦(ドジャースタジアム)。投球軌道などを追跡するシステム「PITCHf/x」のデータを基にメジャー屈指の投手と比較した。

 (1)直球 落下率が低いほど、伸びのあるストレートを投げることが可能で、それを数値化したのが「Vertical movement」(縦の変化量)。全く落下せずに糸を引くような球をプラス40インチ(約102センチ)に設定。メジャーのトップでも同15インチ(約38・1センチ)が限界と言われているなかで、田中は平均で同13・07インチ(約33・2センチ)を記録。昨季、サイ・ヤング賞に加え、防御率と奪三振のリーグ2冠左腕カーショー(ドジャース)の同12・18インチ(約30・9センチ)を上回り「ボールにスピンをかける信じられない能力を持っている」と絶賛した。

 (2)変化球 横への変化の大きさを示す数値ではスライダーが3・98インチ(約10・1センチ)で、ドジャースの09年サイ・ヤング賞右腕グリンキーの3・87インチ(約9・8センチ)を抑えた。チェンジアップはダルビッシュ(レンジャーズ)を上回り、「これが田中が成功している理由」と結論づけた。

 代理人ケーシー・クロース氏(50)の休暇が明けた6日(同7日)は、大きな動きはなかった。田中は17日まで関東圏内で自主トレを行いながら、交渉の行方を見守る。

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