巨人監督になって!松井氏に地元ファン“熱烈ラブコール”

[ 2014年1月8日 05:30 ]

贈呈された輪島塗のバットを持ち、ポーズをとる松井氏

 早くゴジラ監督が見たい。巨人、ヤンキースなどでプレーした松井秀喜氏(39)が7日、地元・石川県能美市の根上総合文化会館で能美市民栄誉賞を贈られ、市の名誉観光大使に任命された。表彰式後のトークショーでは地元ファンから巨人監督就任についての質問が飛び、集まった700人から待望する拍手を受けた。松井氏も自身と巨人側の意向が一致した時、実現する可能性を口にした。

 でっかい初夢に、新春の能美市が揺れた。12年12月の引退表明後、初めての地元凱旋。男性ファンから巨人監督就任の質問が飛ぶと、松井氏は率直な思いを口にした。

 「これは僕の意思どうこうでなく、両者の気持ちが一致して成立すること。現時点では分からないですね」。既に渡辺恒雄球団会長は原監督の後継者として松井氏を指名しており、集まった700人の能美市民も後押しした。司会者が「願望の拍手が起きています」と言うと、拍手は会場中へと広がっていった。

 監督就任の質問を受ける前にも、今後の進路について語った。「どうなりますかね?皆さんにアンケートとりましょうか?」と自ら提案。その上で、「白紙というか、休憩中です。もちろん、皆さんが指導者として期待はされると思いますが、そこに情熱を100%向けられるようにならないと、本当にいいことはできない。そういうことが見つかったら、次の道に進みたい」と話した。

 2月には臨時コーチとして巨人の宮崎キャンプに参加。日米通算507本塁打を誇る打撃を中心とした指導が期待されており「まだ(選手の)情報も持っていないし、行ってから考えたい。自分にどれだけのことができるか分かりませんが、少しでも力になれたら」という。長くチームを離れていたため、まずは現場の空気に触れたい。古巣への思いは強いままだ。

 「巨人の監督は巨人で選手を全うされた方しか、なっていないですよね。分からないですよね」。02年オフにFAでメジャー挑戦し、巨人に復帰することなくユニホームを脱いだ。そうした経緯はあるが、原監督も「先輩が与えてくれたものを後輩に伝える、というものはいつでも頭にある。現状ではその第1候補」と松井氏を後継者候補の筆頭に挙げている。
 
 4日に行った松井秀喜旗争奪学童野球大会の表彰式でも、優勝した富山市の倉垣ライオンズの児童から「早く監督になって戻ってきてください」と懇願された。2年ぶりの帰省で待っていたファンからの生声はどう響くのか。「僕自身、野球には携わっていくと思う。頑張る姿をまた違った形で見せていきたいと思います」。今年6月で40歳を迎える松井氏。地元民の初夢は、そう遠くない将来にかなってもおかしくはない。

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