マー君獲りDバックス 元楽天戦士が切り札 資金面もOK

[ 2014年1月4日 05:31 ]

07年、プロ初勝利の田中(右)とリック

 新ポスティング・システムによるメジャー移籍を目指す楽天・田中将大投手(25)について、FOXスポーツは2日(日本時間3日)付の電子版で、ダイヤモンドバックスが有力候補に浮上する可能性を伝えた。本命視されるドジャース、ヤンキースにはない「切り札」として指摘されたのは、07~09年に楽天でチームメートだったリック・ショート・スカウト(41)の存在だ。

 記事では「ショート氏が貴重な情報をもたらすだろう」と言及。楽天時代に「リック」の登録名でプレーし、08年には首位打者も獲得したショート氏は、シーズン中も熱心に田中を視察している。誠実な人柄で知られ、ダ軍入りへのアシストだけでなく、入団後のサポートにも期待できる。

 さらに、ダ軍は資金面でも充実していると分析する。FA外野手市場の目玉だった秋信守(チュ・シンス)(前レッズ)の獲得に向け、7年総額1億4000万ドル(約145億6000万円)程度を用意。結局、レンジャーズに奪われてしまったが、その資金をそのまま田中獲得に回せる格好だ。

 田中の代理人ケーシー・クロース氏は日本ではなく米国内で交渉を行う意向だという。米スポーツ専門局ESPNによると、同氏は現在、家族と休暇中で、米球団との交渉再開は6日(同7日)以降になるという。田中争奪戦の本格開幕が、いよいよ近づいてきた。

 ◆リック・ショート 1972年12月6日、米国イリノイ州生まれの41歳。94年にドラフト33巡目でオリオールズに入団。03年にロッテに入団し、打率.303も1年で退団。06年に再来日して楽天入りし、08年には打率.332で首位打者とベストナインを獲得。09年限りで楽天を退団し、10年からダイヤモンドバックスのスカウトに就任。

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2014年1月4日のニュース