大谷 目標2桁!先発ローテで「チームに勝ちをつけたい」

[ 2014年1月4日 05:30 ]

銀世界に染まった母校・花巻東で自主トレを行った大谷

 2年目のシーズンは胃腸炎で幕を開けた。日本ハム・大谷が、岩手県花巻市内の母校・花巻東で年明け初練習。「背番号(11)に合わせて」午前11時11分に動きだし、野球部OBの同級生3人とキャッチボールやウエートトレーニングを行った。

 最低気温マイナス2度、小雪がちらつく銀世界の中で汗を流したが、実は年末に体調を崩し、元日まで自宅で寝込んでいたという。

 「吐いたりしたのは久々。なかなか良い経験でした」。12月30日の夜に異変を訴え、31日に病院へ行くと「感染性胃腸炎」の診断で点滴を受けた。本人いわく「原因不明」で、39度の発熱。食事も喉を通らず、元日はおせち料理も食べることなく、ゼリー飲料のみで過ごした。初詣に出かけることもできず、初夢も「うなされて覚えていない」というが、体調が回復したこの日は久しぶりの仲間との練習に笑顔が絶えることはなかった。

 「今季の目標を漢字1字で」と問われると、2年連続で「勝」を選んだ。しかし、その重さは違う。「昨年は勝たせてもらったシーズン。今年は一つでも多くチームに勝ちをつけたい」。他人の力ではなく、自分の力でチームに勝ちをつける。今季も二刀流は変わらないが、栗山監督は先発ローテーション入りを明言しており、野手より投手に重点が置かれる。大谷は「何とか2桁勝てるように頑張りたい」と具体的な目標も掲げた。

 6日から千葉・鎌ケ谷で自主トレを再開し、23日からは春季キャンプ地の沖縄・名護に先乗りする。「できれば早く暖かい所で体をつくりたい」。思わぬ「寝正月」でスタートしたが、主力としての自覚は確実に芽生えている。

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2014年1月4日のニュース