巨人ドラ1・小林 半袖で元日始動「動きたくなった」

[ 2014年1月3日 07:23 ]

マシン打撃する巨人のドラフト1位・小林

 巨人のドラフト1位・小林誠司捕手(24=日本生命)が2日、大阪府吹田市の日本生命千里山総合グラウンドで公開自主トレを行った。「ポスト阿部」として2月1日からの宮崎キャンプでは1軍帯同が決まっているが、元日の午前0時半から半袖姿で素振りを行うなど、自覚は十分。この日は課題である打撃力向上のために、至近距離でのマシン打撃を実施するなど、正月早々フルメニューをこなした。

 公開練習を終えた小林が、事もなげに元日早々に始動していたことを明かした。

 「なんか動きたくなったんです。いよいよ来るなと。ジャイアンツの一員として、しっかりやっていかないといけないという気持ちは凄くあります」

 1日午前0時半。年明け直後の暗闇の中、バットを手に玄関を出た。自宅前で黙々と約100スイング。途中から半袖Tシャツ姿になるほど、一心不乱にバットを振ったという。

 12月31日も休まず練習し、ついに迎えたルーキーイヤー。プロの世界に飛び込む強い決意が、自然と元日始動へ体を突き動かした。プロ1年目のテーマは「心」。「自分との闘いに勝ちながら、チームの日本一に貢献するためにどうしたらいいか。頭を使いながらやっていきたい」。ドラフト後からプロで使用する統一球を触って感覚を慣れさせるなど、気持ちはすでに巨人の一員として日本一奪回を見据えている。

 課題の打力向上に向け、この日も約10メートルの至近距離でマシン打撃を敢行した。「速い球が来ても同じ形で打てるように。高いレベルを見据えての対策です」。プロの投手をイメージしながら約20分間、マシン相手に快音を響かせた。9日から始まる新人合同自主トレまでには、完璧な状態に仕上げるつもりだ。

 7日にはジャイアンツ寮に入寮する。昨年11月5日。巨人OBの松井秀喜氏がバットを振り込んだ「松井部屋」を見学した。素振りを繰り返したことでボロボロになった畳を目の当たりにし「鳥肌が立ちました。あれだけの方でも努力していて凄い」と感銘を受けた。

 阿部の後継者として球団の期待は大きい。「2倍、3倍やらないといけない。一日でも早くチームになじんで、1軍で活躍するために一日一日強い気持ちを持ってやっていきたい」。一日たりとも無駄にはしない。元日の未明に始動したのは、その意欲の表れだった。

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2014年1月3日のニュース