藤浪 2年目勝負服 西岡から10勝祝いの高級スーツ

[ 2013年12月28日 06:25 ]

スーツ姿もバッチリの阪神・藤浪

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が10勝到達の“ご褒美”として大阪桐蔭の先輩でもある西岡から贈られた高級ブランド「トム・フォード」のオーダーメードスーツを、来季の遠征移動の際などに着用する意向であることが27日、分かった。開幕カードとなる来年3月28日からの巨人3連戦(東京ドーム)での先発が確実視されるだけに、「勝負服」を手に2年目の飛躍を狙う。

 高卒1年目から10勝を挙げ来季は能見、メッセンジャーとともに「先発3本柱」を形成することを期待される背番号19。その肩書にふさわしいグラウンド外での“ユニホーム”をゲットした。

 「(西岡)剛さんの男気ですね(笑い)。キャンプが終わったら(トム・フォードのスーツを)着させていただくことになると思います」

 1年目の今季は遠征移動の際、球団公式スーツを着用。2年目の14年も2月の春季キャンプ期間中は公式スーツを着用するルールがある。ただキャンプ終了後は適用外。そこで藤浪はオープン戦、シーズン中の遠征移動の際に、西岡から贈られた「男気スーツ」を着用する方針を固めた。

 ということは…敵地で迎える開幕カード・巨人戦へ向けた東上の途でも着用するはず。格好の「開幕G倒スーツ」にもなるわけ。さらに、今季ホームゲームで6勝1敗と大きく勝ち越した一方で、ビジターは4勝5敗と負け越した。「勝負服」が、その悪い流れも断ち切ってくれれば、言うこと無しだ。

 課された厳しいノルマをクリアし勝ち取った。シーズン中、藤浪は西岡から「10勝できたら高級スーツを買ってやる」と持ちかけられた。ただし出来なかった場合は黄色のスーツでキャンプインするという“罰ゲーム”も用意されていた。それでも重圧に屈することなく2桁勝利。満を持して「ご褒美」にあずかった。

 今月上旬、藤浪は西岡に連れられて大阪・梅田の「トム・フォード」ブランドショップで1メートル97、88キロの体格にフィットするスーツを注文した。オーダーメードのため、まだ出来上がっていないが来年1月中には藤浪の手元に届く見込みだ。

 「トム・フォード」と言えば、08年の映画『007/慰めの報酬』から、主人公ジェームズ・ボンドの衣装を手がけていることでも知られる世界的な高級ブランド。オーダーメードでは、一般的に100万円は下らないとも言われる。

 グラウンド内ではりりしいユニホーム姿を披露し、移動の際はスマートな高級スーツに身を包んでさっそうと歩を進める。まさに「猛虎のエース」「日本球界を代表する投手」にふさわしい光景と言えよう。もちろん、服に着られてしまうわけにはいかない。「勝負服」に見合うだけの好成績も残してみせる。

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