ヤンキース マー君獲りへいきなり動いた!代理人と接触

[ 2013年12月28日 05:30 ]

白鵬(右)とガッチリ握手する田中

 いきなり大本命が動いた。新ポスティング・システムでの大リーグ移籍を目指す楽天・田中将大投手(25)と、獲得を希望する米球団の交渉可能期間が米東部時間の26日午前8時にスタート。最大20球団とも言われる争奪戦で本命視されるヤンキースが、田中の代理人を務めるケーシー・クロース氏(50)と接触したと複数の米メディアが報じた。田中はこの日、東京都内で行われた「日本プロスポーツ大賞」の授賞式に出席し、大賞を受賞した。

 どうしても田中が欲しいからこそ、出遅れは許されない。ヤンキースの熱意、本気度を示す、交渉解禁日の速攻アタックだ。ニューヨークの地元紙ニューズデー紙(電子版)は「ヤ軍は田中獲得に少しの時間も無駄にはしない。関係者によると、既に代理人のクロース氏と接触している」と報じた。

 今季ア・リーグ東地区3位に終わったヤ軍で来季の先発が確定しているのはサバシア、黒田、ノバの3人だけ。巻き返しへ田中獲得は最重要課題と言える。同紙は契約には1億ドル(約105億円)が必要であると予測。ヤ軍は今オフ、40人枠にかかる来季の総年俸を、ぜいたく税免除となる総額1億8900万ドル(約198億4500万円)以下に抑える目標がある。現時点で1億9000万ドル(約200億円)に達しているが、「田中を獲得できるのなら、ぜいたく税も喜んで払うだろう」とも伝えた。

 ヤ軍にはクロース氏と一定のパイプがある。同氏はミシガン大から86年ドラフト7巡目でヤ軍に指名されて入団。メジャーには昇格できなかったものの、89年のマリナーズ移籍まで傘下のマイナーで3年間プレーした。現役引退後はヤ軍の主力であるジーター、テシェイラの代理人も務めている。顧客にドジャースのサイ・ヤング賞腕、カーショーとグリンキーら大物選手を多く抱える敏腕代理人とヤ軍との付き合いはどの球団より長い。

 もちろん、他球団も黙ってはいない。最大20球団とも言われる争奪戦。米球界関係者は、複数の球団がクロース氏と連絡を取っていることを明かした。そんな中、ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は「ヤ軍に挑戦する8球団」と題した予想を展開。対抗の1番手には互角の資金力を誇るド軍を挙げ、以下エンゼルス、レッドソックス、フィリーズの順に推奨。レンジャーズ、カブス、ダイヤモンドバックス、マリナーズと続けた。

 チャンスは平等で、横一線のスタート。ヤ軍は来年1月24日(日本時間25日)までの交渉期間を、フルに使ってアタックを続ける。

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